このページの要点
高校留学の費用は、まず「どれくらいの期間行くか」で桁が変わります。1〜2週間の短期はプログラム料金15〜45万円、1年ならおよそ200〜600万円。そのうえで国・公立/私立・滞在方法によって、抑えやすい国の公立の150万円台から英国ボーディングの1,000万円まで開きます。
- まず期間で決まる:短期(1〜2週間)/1年(1学年)/卒業まで(2〜3年)で総額の桁が変わる。
- 次に国×タイプ:国/公立か私立か/ホームステイか寮か。ここで数百万円動く。
- 内訳:学費+滞在費+渡航費(総額の約3割になることも)+保険(長期20〜30万円)+ビザ・教材・おこづかい。
- 抑え方:交換留学・費用の安い国・返済不要の奨学金(トビタテ等)を組み合わせる。
高校留学の費用は「学費だけ」では判断できません。この記事は費用クラスタの入口として、期間別の総額レンジ→費用の内訳→抑え方の順に全体像を示し、深掘りが必要なところは各詳細記事へご案内します。制度やタイプの全体像は高校留学の完全ガイドもあわせてご覧ください。
本記事の金額は、留学団体・留学情報メディア・文部科学省(トビタテ!留学JAPAN等)の公開情報にもとづく一般的な目安です(2026年7月時点)。国・学校・時期・為替で変わるため、正確な金額は各プログラムの募集要項でご確認ください。
結論:まず「期間」で総額の桁が決まる
POINT
費用を考える順番は「期間 → 国 → 公立/私立」です。期間で総額の桁が決まり、そのあと国とタイプで数百万円動きます。なお期間を半分にしても費用は半分になりません(渡航費・保険・手続き費は期間に比例しないため)。
期間別・費用の目安(1年を100としたときの水準)
| 期間 | 費用の目安 | 詳細 |
|---|---|---|
| 短期(1〜2週間) | プログラム料金 約15〜45万円+航空券・保険ほか | 高校生の短期留学の費用 |
| ターム(10週間前後) | 1年の約4割 | ターム留学とは |
| 半年(1セメスター) | 1年の約6割 | カナダ公立でおおむね180万円前後 |
| 1年(1学年) | 200〜600万円 | 1年間の費用と月あたりの内訳 |
| 卒業まで(2〜3年) | 1年分の単純な2〜3倍にはならない | 初年度のみの費目がある一方、上級学年で進学準備費が乗る |
短くするほど「期間比より割高」になるため、短期・ターム・1年を比べるときは総額ではなく1か月あたりの単価で並べると判断しやすくなります。期間が決まったら、次は国とタイプです。
参考:1年間・主要国の費用目安(総額)
| 国 | 公立の目安 | 私立・ボーディングの目安 | 特徴 |
|---|---|---|---|
| フィジー | 約150万円 | — | 物価が安く総額を抑えやすい |
| ニュージーランド | 220〜320万円 | 350〜600万円 | 英語圏では抑えやすい/治安良好 |
| カナダ | 250〜350万円 | 400〜700万円 | 公立の受入れ制度が充実 |
| オーストラリア | 250〜350万円 | 400〜600万円 | 州ごとに制度が異なる |
| アメリカ | 300〜400万円(交換) | 500〜900万円 | 交換と私費で費用差が大きい |
| イギリス | — | 500〜1,000万円 | ボーディング中心で高め |
同じ国でも、公立か私立(ボーディング)か、ホームステイか寮かで数百万円変わります。国名から各国の費用の詳細ページに移動できます。まずは「行きたい国×タイプ」で総額のレンジをつかみましょう。費用シミュレーターを使うと、国とタイプを選ぶだけで概算を試算できます。
1年間の留学費用をその場で試算
国と留学タイプを選ぶだけで、学費・滞在費・渡航費を含む概算費用を試算できます。
費用の内訳:何にいくらかかるのか
POINT
費用は「学費+滞在費+渡航費+保険+その他」で構成されます。特に渡航費は総額の約3割を占めることもあり、学費以外の費目で総額が膨らみます。
高校留学の費用は学費だけでは決まりません。滞在費や渡航費、保険、ビザ、教材やおこづかいまで含めた「総額」で考える必要があります。主な費目の目安は次のとおりです。
費用の内訳(1年間の目安)
| 費目 | 目安 | ポイント |
|---|---|---|
| 学費 | 国・公立/私立で大きく変動 | 交換留学は軽減される場合がある |
| 滞在費(ホームステイ/寮) | 総額の大きな部分 | 都市部ほど高くなりやすい |
| 渡航費(往復航空券) | 総額の約3割になることも | 時期・自己手配で抑えられる |
| 海外保険 | 長期で約20〜30万円 | 補償内容を確認する |
| その他 | ビザ・教材・制服・おこづかい等 | 見落としがちで積み上がる |
エージェントのセットプランには航空券・保険の手配手数料が含まれ割高になることもあります。「学費の安さ」だけで比較せず、総額と含まれる費目を確認するのが失敗しないコツです。見積書のどこを見れば手数料の実額が分かるかは留学エージェントはなぜ無料なのかにまとめています。
交換留学と私費留学で費用はどれだけ違う?
POINT
交換留学は非営利団体や学校間協定にもとづく仕組みのため、授業料・滞在費が軽減され費用を抑えやすい一方、学校や地域は選べないことが多い。私費留学は自由に選べるぶん全額自己負担です。
同じ1年でも、交換留学と私費留学では総額が大きく変わります。交換留学は非営利の枠組みで運営されることが多く、手数料や授業料が割安です。アメリカの交換留学(J-1)では公立高校の授業料や滞在費が軽減され、渡航・保険・参加費などの自己負担に抑えられます。一方、私費留学は学校・地域・期間を自由に選べますが、費用は原則すべて自己負担です。タイプの違いは高校留学の完全ガイド、交換留学の参加費の内訳と「含まれない費用」は高校の交換留学の費用で詳しく分解しています。
費用を抑える5つの方法
POINT
費用は工夫で大きく変えられます。交換留学・国選び・奨学金・自己手配・期間の5つが基本の打ち手です。
- 1交換留学を選ぶ:授業料・滞在費が軽減され、自己負担を抑えやすい。
- 2費用を抑えやすい国を選ぶ:安い国の選び方でフィジー・ニュージーランド等を比較。
- 3返済不要の奨学金を活用:1年留学ならトビタテ!留学JAPAN(成績・語学力不問)や留学団体・自治体の制度が中心。文部科学省の国費高校生留学促進事業は原則10日以上1か月未満の短期派遣が対象で1人6万円のため、1年留学の主軸にはなりません(トビタテとの併給も不可)。制度の全体像と申込みの順番は高校生の留学奨学金ガイドに整理しました。
- 4航空券・保険を自分で手配:セットプランの手配手数料を避けて割安にできる。
- 5期間・時期を調整:短期やタームから始める、割高な時期を避けるだけで総額が変わる。
奨学金の多くは留学開始の半年〜1年前に募集が始まります。早めの情報収集が、実質負担を下げる最大のコツです。給付・貸与を含めた制度の全体像と申込みの順番は高校生の留学奨学金ガイドにまとめました。ひとり親家庭の場合の進め方は母子家庭からの高校留学で具体的に整理しています。
いつ何を払う?支払いのタイミング
POINT
費用は一括ではなく段階的に発生します。出願後の中間金→渡航前の残額、という流れが一般的。資金計画は「いつ・いくら」で立てましょう。
留学費用は、合否発表後にプログラム参加費の一部(中間金)を納入し、渡航前に残額を納める流れが一般的です。加えて、航空券・保険・ビザ申請費は渡航の数か月前に発生します。総額だけでなく「いついくら必要か」を時系列で把握しておくと、家計の準備がしやすくなります。
円安・為替は費用にどう影響する?
POINT
学費・滞在費は現地通貨で決まるため、円安が進むと円換算の総額は増えます。為替の変動は数十万円単位で効くこともあるため、余裕を持った資金計画が安心です。
高校留学の費用の多くは現地通貨建てです。そのため、円安が進むと同じプログラムでも円換算の負担が増えます。逆に円高局面では負担が軽くなります。為替は読み切れないため、見積もりより1〜2割の余裕を持たせておくと、想定外の変動にも対応しやすくなります。
未成年だから必要になる費用(大人の留学と違う点)
POINT
高校留学の見積りが大学生や社会人の留学と違うのは、未成年であることに由来する費用が乗るからです。ここは相見積りで差が出やすい部分でもあります。
多くの国は、保護者が同伴しない未成年の受け入れに後見人(ガーディアン/カストディアン)を求めます。カナダでは未成年の留学に後見人の宣誓書を要求するのが一般的で、この手配費が別途かかります。学校が制服やICT機器を指定する国もあり、入学時にまとまった支出が発生します。
未成年特有の費目(見積りに入っているか必ず確認)
| 費目 | 内容 | 確認するポイント |
|---|---|---|
| ガーディアン(後見人)費 | 現地で保護者代理を務める人・機関の費用 | 必須の国か/エージェント費に含まれるか |
| 空港送迎・付き添い | 到着時の出迎え、乗り継ぎのアシスタンス | 片道か往復か。乗り継ぎ便だと別料金 |
| 緊急時サポート・24時間対応 | 体調不良やトラブル時の連絡窓口 | 月額か年額か。含まれない団体もある |
| 制服・体育着・ICT機器 | 学校指定品の購入 | 入学時に一括購入が必要か |
| 予防接種・健康診断 | 学校や国が求める書類の取得 | 国内で複数回の通院が必要な場合あり |
| 国内の準備費 | パスポート、面接会場までの交通費、衣類 | 見積書には通常含まれない |
これらは1つずつは数万円でも、合計すると20〜40万円規模になります。見積りを比べるときは、同じ費目が含まれているかを揃えてから金額を比較してください。滞在先ごとの費用感は高校留学のホームステイも参考になります。
「安く見える見積り」を見抜く
POINT
同じ国・同じ期間でも見積額に差が出るのは、含まれる費目が違うためです。金額の大小より「何が入っていないか」を先に見ます。
避けたい
総額の安い順に見積りを並べて、一番安いところに決める
こうすればOK
各見積りに「授業料・滞在費・食費・渡航費・保険・後見人費・制服・空港送迎」が入っているかを一覧にして揃える。抜けている費目を自分で足してから比較する
避けたい
「現地でかかるお金は個人差」と説明されて、そのまま予算に入れない
こうすればOK
お小遣い・学校行事費・部活費・通信費・交通費を月あたりで見積もる。年間で20〜40万円規模になるため、無視すると総額が崩れる
避けたい
為替レートの前提を確認せずに円建ての見積りを信じる
こうすればOK
見積りがどのレートで換算されているか、支払い時のレートで再計算されるのかを確認する。数十万円規模の請求では数万円の差になる
留学団体・エージェント側も悪意で費目を落としているわけではなく、「標準的なパッケージ」の範囲が会社ごとに違うだけです。だからこそ、費目の一覧を自分で持って照合するのが確実です。
高校留学の費用は「その先の進路」とセットで考える
POINT
高校留学に資金を使い切ると、その先の進路の選択肢が狭まります。とくに海外の大学まで視野に入れている場合は、高校と大学を通した総額で配分を決めてください。
海外の大学に進学する場合、学費と生活費は高校留学より大きな規模になります。国や大学によって差が大きく、給付型の奨学金で負担を下げる道もありますが、高校で使える資金と大学に残す資金の配分を先に決めておかないと、進学の段階で選択肢が絞られてしまいます。
- 高校で1年留学+国内大学:高校の費用を出しても、大学は国内の学費で収まる
- 高校で短期留学+海外大学進学:高校の支出を抑え、資金を大学に寄せる
- 高校で1年留学+海外大学進学:総額が最も大きくなる。給付型の奨学金の活用が前提になる
どの型を目指すかで、高校留学にかけてよい金額が変わります。海外大学の学費と奨学金の規模は海外大学の学費と海外大学進学の奨学金で確認できます。国内大学との比較は海外大学と国内大学どっちにまとめました。
まとめ:総額と内訳をつかみ、抑え方を組み合わせる
高校留学の費用は1年で約200〜600万円が中心の目安(抑えやすい国の公立で150〜320万円、欧米の私立・ボーディングで500〜1,000万円)。まず「学費+滞在+渡航+保険+その他」の総額で考え、国・タイプで比較するのが出発点です。そのうえで交換留学・国選び・奨学金を組み合わせれば、実質負担は大きく下げられます。同じ費用帯で比較される選択肢として、国内の全寮制(年約300万〜1,150万円)もあります。金額の内訳は日本のボーディングスクールの学費一覧で確認できます。なお、その先にお子さんが海外大学進学を目指す場合は、学費が数年単位でさらに大きくなるため、進路を見据えて早めに資金計画を立てておくと安心です。次は1年間の費用の詳細や費用が安い国を読み、具体的な数字に落とし込みましょう。
Q.高校留学は1年でいくらくらいかかりますか?
国・公立/私立・滞在方法によりますが、1年間でおよそ200〜600万円が目安です。フィジーやニュージーランドの公立は150〜320万円程度、アメリカやイギリスの私立・ボーディングは500〜1,000万円になることもあります。詳しくは1年間の費用の詳細をご覧ください。
Q.学費以外にどんな費用がかかりますか?
滞在費(ホームステイ・寮)、渡航費(往復航空券・総額の約3割になることも)、海外保険(長期で20〜30万円)、ビザ、教材・制服、おこづかいなどがかかります。学費だけで比較せず、総額で考えることが大切です。
Q.交換留学と私費留学ではどのくらい費用が違いますか?
交換留学は非営利の枠組みで運営されることが多く、授業料・滞在費が軽減されるため費用を抑えやすいです。一方、私費留学は学校や地域を自由に選べますが、費用は原則すべて自己負担になります。同じ1年でも数百万円の差が出ることがあります。
Q.費用を抑えるにはどうすればいいですか?
交換留学を選ぶ、費用を抑えやすい国を選ぶ、返済不要の奨学金を活用する、航空券・保険を自分で手配する、期間や時期を調整する、の5つが基本です。奨学金は募集が早いため、半年〜1年前からの情報収集が重要です。
Q.奨学金は高校生でも使えますか?
使えます。1年留学で中心になるのはトビタテ!留学JAPAN(成績・語学力不問の給付型)、留学団体の奨学金(AFS向けの三菱商事高校生海外留学奨学金など)、自治体の派遣制度です。なお文部科学省の国費高校生留学促進事業は原則10日以上1か月未満の短期派遣が対象で1人6万円(都道府県を通じて支給)なので、1年留学には使えません。トビタテとの併給も不可です。制度の全体像と申込みの順番は高校生の留学奨学金ガイドにまとめています。
Q.円安だと留学費用はどのくらい上がりますか?
学費・滞在費は現地通貨建てのため、円安が進むと円換算の総額が増えます。為替は数十万円単位で影響することもあるため、見積もりより1〜2割の余裕を持って資金計画を立てると安心です。
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