このページの要点

高校生の短期留学の費用は1〜2週間で約15〜45万円が目安ですが、これは「プログラム料金」で、実際の総額は航空券・保険・渡航認証・小遣いを加えた金額です。

  • プログラム料金:授業料+滞在費で1〜2週間 約15〜45万円(国・期間で差)。
  • 総額:ここに航空券(夏は約12〜25万円)・保険・渡航認証・小遣いが上乗せ。
  • 抑え方:物価の安い国・早期の航空券予約・相部屋・オフシーズンで下げられる。

短期留学の費用でつまずくのは「安いと思ったのに総額で予算オーバー」というパターン。この記事では、プログラム料金と総額を分け、国別・期間別の相場、見落としがちな費用、抑え方を整理します。短期留学全体は高校生の短期留学ガイドもあわせてご覧ください。

本記事の金額は留学比較サイト(留学くらべーる等)や留学団体の白書・アンケート(アルク『留学白書』ほか、いずれも2025〜2026年時点)にもとづく一般的な目安です。含まれる費目(航空券・食事・アクティビティの有無)はプログラムごとに異なり、国・時期・為替で大きく変わります。正確な金額は各プログラムの見積りで必ずご確認ください。

結論:費用は「プログラム料金」と「総額」を分ける

POINT

短期留学の費用でいちばん大事なのは、広告や比較サイトの金額が『プログラム料金』なのか『総額』なのかを見極めること。多くは前者で、実際の支払いはここに諸費用が上乗せされます。

プログラム料金と総額の違い(2週間・目安)

区分含まれるもの目安
プログラム料金授業料+滞在費(食事つきが多い)約15〜35万円
+ 航空券往復(夏は高騰)約12〜25万円
+ 海外保険留学期間分約1〜2万円
+ 渡航認証・小遣いESTA等+現地費用約2〜5万円
= 総額の目安実際に払う金額約30〜60万円

「授業料込みで15万円」という表示を見て安いと感じても、そこに航空券や保険が入っていなければ、実際の支払いは倍近くになります。逆に、航空券や食事まで含んだ「パッケージ型」は一見高く見えても、追加費用が少なく総額が読みやすいという利点があります。表示金額に何が含まれるかを必ず確認しましょう。

国別・期間別の費用相場

POINT

短期留学の費用は国によって大きく変わります。費用を抑えたいならフィリピン・フィジー・マレーシア、定番の英語圏ならカナダ・オーストラリア、人気校のアメリカ・イギリスは高め、という傾向です。

国別・プログラム料金の目安(授業料+滞在費)

1週間2週間
フィリピン(セブ)約10〜18万円約18〜35万円
マレーシア・フィジー約10〜18万円約18〜35万円
カナダ約13〜28万円約22〜45万円
オーストラリア約12〜26万円約20〜42万円
アメリカ約15〜33万円約25〜50万円
イギリス約14〜33万円約24〜50万円

アジア圏(フィリピン・マレーシア・フィジー)は物価が安く、マンツーマン授業でも費用を抑えやすいのが特徴です。英語圏の欧米は費用が高めですが、多文化環境や現地校体験の選択肢が豊富です。国ごとに費用を抑えたい場合は費用の安い国ランキングもあわせてご覧ください。

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見落としがちな「含まれない費用」

POINT

予算オーバーの原因は、たいてい『プログラム料金に含まれない費用』の見落としです。航空券・保険・渡航認証だけでなく、空港送迎やアクティビティ費が別料金のこともあります。

  • 航空券:夏は往復12〜25万円と高騰。早期予約とLCC活用で差が出る。夏に行く前提なら、人気校が満席になる時期から逆算する必要があります(高校生の夏休み留学ガイドに申込みスケジュールを整理)。
  • 海外留学保険:2週間で約1〜2万円。補償内容(治療・救援・携行品)を必ず確認。
  • 渡航認証費:ESTA(米・約$40/2025年時点・改定あり)、NZeTA+IVL(NZ)など国ごとに必要。※アメリカは単位につながる就学だとESTAでは行けず、学生ビザ(J-1/F-1)の取得費用と手続きが加わります(ターム留学とはで国別の条件を整理)。
  • 空港送迎・現地交通費:プログラムに含まれない場合は別途。
  • アクティビティ・教材費:オプションのツアーや教材が別料金のことも。
  • 小遣い:食事の一部・お土産・通信費など。2週間で2〜5万円が目安。

為替の影響も無視できません。円安が進むと、同じプログラムでも円換算の支払額が増えます。見積りを取った時点と支払い時点で為替が動く可能性があるため、予算には少し余裕を持たせておくと安心です。

費用を抑える5つのコツ

POINT

短期留学の費用は工夫で抑えられます。国の選択、時期、滞在方法、予約のタイミングがポイント。ただし『安さ』だけで選ぶと目的を見失うため、目的とのバランスで考えましょう。

費用を抑える方法と効果

方法内容効果
物価の安い国を選ぶフィリピン・フィジー・マレーシア総額を大きく圧縮
航空券を早く予約3〜4ヶ月前・LCCも検討数万円の差
相部屋を選ぶホームステイ・寮の相部屋滞在費を圧縮
オフシーズンにする夏を避け春・冬に航空券・費用を抑制
奨学金・助成を探す自治体・団体の短期支援一部補助が出ることも

避けたい

総額の安さだけで国とプログラムを決め、目的(英語集中・現地校体験)と合わずに満足度が下がる。

こうすればOK

まず目的を決め、その目的を満たす範囲で最も費用を抑えられる国・時期を選ぶ。

避けたい

保険や渡航認証を「あとで」と後回しにし、直前に慌てて割高な手配になる。

こうすればOK

申込みと同時に保険・認証の費用も予算に組み込み、早めに手配する。

短期と長期、費用対効果はどう考える?

POINT

「同じお金を出すなら長期の方が良いのでは」と迷う家庭は多いもの。短期は費用が小さくリスクも低い一方、英語力の伸びは限定的。目的次第で最適な期間は変わります。

短期留学は総額30〜60万円で「海外を体験し、学びの意欲に火をつける」ことに向いています。一方、英語力そのものを大きく伸ばしたいなら、1学期〜1年の長期留学(年間200〜400万円台)の方が費用対効果は高くなります。短期はあくまで『きっかけ』と割り切り、本格的に伸ばすのは長期、という使い分けが現実的です。お子さんが短期で手応えを得て、その先の海外大学進学まで見据える場合は、進路全体でかかる費用も早めに把握しておくと計画が立てやすくなります。長期の費用は高校留学の費用ガイドで、短期の効果と限界は短期留学は意味ない?で解説しています。中間にあたる1学期の費用はターム留学の費用で分解しました。

未成年だからかかる費用と、支払いの時期

POINT

短期でも、未成年であることに由来する費用が乗ります。加えて支払いは渡航前に集中するため、いつ何を払うかを押さえておく必要があります。

短期留学で見落としやすい費目と支払い時期

費目目安支払いの時期
プログラム料金15〜45万円(1〜2週間)申込時〜出発の1〜2か月前
往復渡航費12〜25万円(夏は高い)早く押さえるほど安い(3〜4か月前)
海外保険1〜2万円(2週間)出発前
渡航認証・ビザESTA(米)約$40/NZeTA+IVL(NZ)など出発1〜2か月前
空港送迎・付き添いプログラムに含まれない場合は別途申込時に確認
緊急時サポート24時間対応の窓口費用がかかる団体もある申込時
お小遣い・通信費2〜5万円(2週間)出発直前〜現地
国内の準備費パスポート・衣類・国内交通費申込後〜出発前

とくに未成年の一人渡航では、乗り継ぎのアシスタンス(付き添いサービス)が必要になる場合があり、航空会社によって有料です。直行便が取れるかどうかで総額と負担が変わるため、渡航ルートは早めに確認してください。

パッケージ型と個別手配、どちらが得か

POINT

「安く見える見積り」の多くは含まれる費目が少ないだけです。総額が読めるかどうかで選ぶと失敗しません。

手配方法の比較

観点パッケージ型(引率・往復込み)個別手配(語学学校+航空券を自分で)
表示価格高く見える安く見える
総額の読みやすさ読みやすい(追加費用が少ない)追加費用が積み上がりやすい
含まれるもの授業・滞在・食事・送迎・引率・保険まで含む例がある授業と滞在のみが一般的
自由度低い(日程・学校が決まっている)高い(学校・期間・都市を選べる)
初めての海外向く(引率・緊急対応がある)保護者の関与が多く必要

初めての海外で本人が中学生・高校1年生なら、総額が読めて緊急対応があるパッケージ型が安心です。2回目以降で本人に慣れがあるなら、個別手配で費用を抑える選択もできます。どちらを選んでも、見積書に含まれない費目を自分で足してから比較するのが原則です。プログラムの選び方は高校生の短期留学ガイドにまとめました。

予算別に「できること」を決める

POINT

総額から逆算すると、選べる形が見えてきます。予算を先に決めて、その中で目的を最大化するのが失敗しない進め方です。

予算別の現実的な選択肢

総額の目安選べる形向いている目的
20〜35万円アジア圏(フィリピン・マレーシア等)で1〜2週間初めての海外・英語を使う体験
35〜50万円英語圏で1〜2週間(引率つきのグループ型も)現地校体験・サマースクール
50〜60万円以上英語圏で3〜4週間、または人気校のプログラム英語に集中したい・進路の下見
80万円以上1ターム(約10週間)の留学現地校の生活を体験する(ターム留学の費用

同じ予算でも、国を変えれば期間を延ばせます。「英語圏で2週間」と「アジア圏で3〜4週間」はほぼ同じ総額です。目的が英語に触れる量なら期間、現地文化なら国を優先すると納得感が出ます。奨学金を使えば選択肢が広がるので、高校生の留学奨学金ガイドも確認してください。

まとめ:総額で予算を組み、目的とのバランスで選ぶ

高校生の短期留学の費用は、プログラム料金だけでなく航空券・保険・渡航認証・小遣いを加えた『総額』で考えることが失敗しないコツです。国・時期・滞在方法で費用は調整でき、総額はおおむね30〜60万円が目安。まずは目的を決め、その範囲で無理のない予算を組みましょう。自分に合う留学タイプは留学タイプ診断で確認できます。

Q.高校生の短期留学は結局いくらかかりますか?

プログラム料金(授業料+滞在費)が1〜2週間で約15〜45万円、これに航空券・保険・渡航認証・小遣いを加えた総額は約30〜60万円が目安です。国・期間・時期・為替で変わり、特に夏は航空券が高くなるため上振れしやすくなります。見積りでは何が含まれるかを必ず確認してください。

Q.一番安く行ける国はどこですか?

フィリピン(セブ)・フィジー・マレーシアなどアジア圏が費用を抑えやすい国です。物価が安く、マンツーマン授業でもプログラム料金を低く抑えられます。ただし航空券や現地の環境も含めて考える必要があるため、費用だけでなく目的との相性も確認しましょう。

Q.費用に航空券や保険は含まれますか?

プログラムによって異なります。授業料と滞在費のみのものが多く、その場合は航空券・海外保険・渡航認証・小遣いが別途必要です。逆に航空券や食事まで含んだパッケージ型もあります。表示金額に何が含まれるかを申込前に必ず確認してください。

Q.短期留学に使える奨学金はありますか?

あります。文部科学省のトビタテ!留学JAPAN(高校生等対象)は14日以上の留学が支給対象で、短期でも奨学金と留学準備金が支給されます。ただし応募は在籍高校を通じて行う必要があり、募集は渡航の前年から始まります。なお留学期間124日以下の場合、奨学金の振込は留学終了後の一括支給です。自治体や民間団体の短期支援は対象・時期が限られるため、高校生の留学奨学金ガイドで全体像を確認し、早めに学校へ相談しておくとよいでしょう。

Q.同じ費用なら長期留学の方が良いですか?

目的によります。英語力そのものを大きく伸ばしたいなら、費用対効果は1学期〜1年の長期留学の方が高くなります。一方、短期は費用もリスクも小さく、海外を体験して学ぶ意欲を高めるのに向いています。まず短期で試し、手応えがあれば長期へ、という進め方もおすすめです。

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