このページの要点

高校留学の費用を抑えたいなら、フィジー(年約150万円)、ニュージーランド、マレーシアが有力な選択肢です。

  • フィジー:物価が安く年約150万円。英語が広く通じる南国。
  • ニュージーランド:英語圏では抑えやすく公立で年220〜320万円。治安も良好。
  • マレーシア:アジアの教育ハブ。英名門校の分校をリーズナブルに。

「安さ」で選ぶときも、総額・英語環境・サポート・進路への影響までセットで見るのが失敗しないコツです。この記事では費用の安い国を比較し、なぜ安いのか、注意点は何かまで整理します。費用全体の考え方は高校留学の費用ガイドを先にご覧ください。

本記事の金額は留学団体・留学情報メディア等の公開情報にもとづく一般的な目安です(2026年7月時点)。国・学校・時期・為替で変わるため、正確な金額は各プログラムの募集要項でご確認ください。

結論:費用が安い国の比較表

POINT

費用の安さだけでなく、英語環境・治安・特徴もあわせて比較しましょう。フィジーとニュージーランドは年150〜320万円が目安です。

費用が安い留学先の比較

1年の目安英語環境特徴
フィジー約150万円英語が広く通じる物価が安く総額を抑えやすい
ニュージーランド220〜320万円(公立)英語圏英語圏では抑えやすく治安も良好
マレーシア学校により幅がある英語+多言語環境英名門校の分校を割安に/親子留学も

国別に詳しく見る

POINT

同じ「安い国」でも強みは異なります。物価で選ぶならフィジー、英語圏の安心感ならニュージーランド、教育水準とコスパならマレーシアが候補です。

フィジーは南太平洋の島国で、旧イギリス領の歴史から英語が広く通じます。物価が安いため、1年の留学費用は約150万円と格安。1年を通して温暖で、フレンドリーな国民性から近年人気が高まっています。制度や学校選びはフィジー高校留学ガイド、「安いぶん何かあるのでは」という不安についてはフィジー留学の評判と実際のデメリットで率直に整理しています。

ニュージーランドは、英語圏のなかでは授業料が比較的安く、物価の面でも生活費を抑えやすい国です。公立高校なら年220〜320万円程度が目安。治安が良く自然も豊かで、留学生の受入れ実績も豊富なため、はじめての海外が不安な高校生にも向いています。費用の内訳はニュージーランド高校留学の費用、制度や出願の流れはニュージーランド高校留学ガイドで詳しく解説しています。

マレーシアは「アジアの教育ハブ」と呼ばれ、教育水準の高さで注目されています。近年はイギリスの名門校が分校を設立し、本校と同じカリキュラムを割安に提供。物価と人件費・寮費の安さから、欧米のトップ校に近い環境をリーズナブルに得られるのが魅力です。親子留学の選択肢もあります。大学まで見据える場合はマレーシアの大学留学もあわせてご覧ください。

なぜ安いのか

POINT

安さの理由は「物価・人件費の低さ」「交換留学の非営利の仕組み」。理由を知ると、どこを削って安いのかが見えてきます。

  • 物価・人件費が安い:フィジーやアジア圏は生活費・滞在費・施設維持費が欧米より低く、総額が圧縮される。
  • 寮費が安い:居住コストが低いぶん、学費全体が抑えられる(アジアのボーディング)。
  • 交換留学の仕組み:非営利団体や学校間協定にもとづくため、手数料・授業料が割安になる。

安さだけで選ぶ前に確認したい注意点

POINT

格安の国でも1年で150万円ほどは必要です。費用以外に、英語環境・進路への影響・サポート体制まで確認してから決めましょう。

避けたい

「安いから」だけで国を決め、進路・受験のタイミングや英語環境を確認しない。

こうすればOK

費用に加えて、日本の受験との兼ね合い(何年生で行くか)や、必要な英語力も確認して総合的に選ぶ。

避けたい

格安プランに飛びつき、現地サポートや保険の補償内容を見落とす。

こうすればOK

サポート体制・保険の補償・含まれる費目を確認し、総額と安心のバランスで判断する。

そのほか、英語力が基準に届かない場合は語学学校に通う期間が増えて追加費用がかかること、国によっては留学生が公立校に入れず私立のみになることもあります。安さの背景と条件をセットで確認しましょう。将来お子さんが海外大学進学まで見据えているなら、その国・カリキュラムが進学ルートにつながるかも、費用と合わせて確認しておくと安心です。

1年間の留学費用をその場で試算

国と留学タイプを選ぶだけで、学費・滞在費・渡航費を含む概算費用を試算できます。

目的別・費用の安い国の選び方

POINT

「安い国」といっても最適解は家庭によって違います。何を最優先するかで、選ぶべき国が変わります。

重視することで選ぶ・費用の安い国

最優先したいこと向いている国理由
とにかく総額を抑えたいフィジー物価が安く年約150万円と最安水準
英語圏の安心感と治安ニュージーランド英語圏では安く、治安・受入れ実績も良好
教育水準とコスパの両立マレーシア英名門校の分校を割安に。多言語環境も
はじめての海外で不安が大きいニュージーランドサポート体制が手厚く未成年も安心

国が絞れてきたら、1年間の費用の詳細で総額を具体化し、留学タイプ診断で自分に合うタイプもあわせて確認すると、無理のない計画になります。

「安い理由」を分解すると、妥協点が見える

POINT

費用が安い国には理由があります。物価・人件費が安いのか、公立の受け入れ制度が整っているのか、期間が短いのか——理由によって、受け入れる条件が変わります。

安さの源が物価や人件費なら、教育の質と直接は関係しません。一方で「安いプログラムだから授業時間が少ない」「サポートが薄い」という場合は、費用ではなく中身を削っていることになります。見積りを比べるときは、何を削って安くなっているのかを必ず確認してください。

安さの源と、確認すべきこと

安い理由許容しやすいか確認すること
物価・人件費の水準が低い許容しやすい(教育の質と直結しない)生活環境(停電・医療・治安)と、英語環境の実際
公立校の受け入れ制度が整っている許容しやすい学校を選べる範囲。地域が指定される場合の条件
都市部でなく地方都市許容しやすい通学手段。日本人が少ない環境に耐えられるか
授業時間・サポートが少ない要注意週あたりの授業時間、日本人比率、緊急時の体制
未成年向けの体制が薄い要注意後見人・滞在先の管理・緊急連絡の仕組み

つまり「安い国」を選ぶこと自体は合理的で、危ないのは「安いプログラム」の中身を確認しないことです。国の費用水準と、プログラムの中身は分けて判断してください。

総額を下げる順番——国の変更は最後でもよい

POINT

費用を下げたいとき、効果が大きい順は①学校種別 ②期間 ③国・地域です。国を変える前に、公立を選ぶ・期間を調整するほうが効くことがあります。

私立・ボーディングと公立では年間で数百万円の差が出ます。次に効くのが期間で、1年から1学期にすれば総額は4〜6割に下がります(ただし期間に比例しない費目があるため半額にはなりません)。国の変更は3番目で、ここまで検討しても足りない場合の打ち手です。順番を守ると、目的を落とさずに総額を下げられます。

費用を下げる打ち手の優先順位

順位打ち手総額への効果失うもの
1公立校を選ぶ数百万円規模学校を細かく選べない場合がある
2期間を1年→1学期にする4〜6割に圧縮単位認定・進級の調整が必要
3国・地域を変える(地方都市を含む)数十万〜百万円規模英語環境や進学準備の条件が変わる
4給付型の奨学金を取る返済不要で数十万〜200万円弱募集が早く、学校経由の手続きが必要

期間を短くする選択肢はターム留学の費用、奨学金の設計は高校生の留学奨学金ガイドで扱っています。ひとり親家庭の場合は母子家庭からの高校留学もご覧ください。

「安い国」を選ぶ前に確認する5項目

POINT

費用が抑えられる国を選ぶ場合、確認すべきは金額ではなく受け入れの中身です。以下の5項目が確認できれば、安さは利点になります。

  1. 1授業の中身:週あたりの授業時間、クラスサイズ、日本人比率
  2. 2未成年の受け入れ体制:後見人(ガーディアン)の要件、滞在先の管理、緊急時の連絡窓口
  3. 3書類の発行:在籍証明・成績証明(英文)を発行できるか。単位認定に使える形かどうか
  4. 4生活環境:医療機関へのアクセス、治安、停電や断水の頻度、通学手段
  5. 5進路との接続:帰国後の入試や、その先の進学で経験をどう使えるか

3番目は見落とされがちですが重要です。日本の高校が単位認定を判断する材料は現地校の証明書なので、発行してもらえない学校を選ぶと認定の道が閉じます。単位認定の確認事項は高校留学の単位認定にまとめました。

「安い国」と「短い期間」は別の打ち手

POINT

総額を下げる方法は国の変更だけではありません。期間を短くするほうが効く場合もあり、失うものが違います。両方を並べて比べてください。

国を変えると、費用は下がりますが英語環境や進学準備の条件が変わります。期間を短くすると、費用は下がりますが単位認定や学びの深さに影響します。同じ「総額を下げる」でも、何を諦めることになるかが違うため、目的に照らして選ぶ必要があります。

どちらを選ぶか

打ち手総額への効果失うもの向いているケース
費用の安い国に変える数十万〜百万円規模英語環境や進学準備の条件が変わる期間を確保したい/英語の量を優先したい
期間を1年→1学期にする4〜6割に圧縮単位認定・学びの深さ行き先を変えたくない/まず試したい

期間を短くする選択肢の詳細はターム留学の費用、期間で変わる制度(ビザ・奨学金・単位認定)はターム留学とはで整理しています。

国を比べるときは、同じ期間・同じ学校種別で並べるのが原則です。「A国の3か月」と「B国の1年」を比べても意味がありません。まず期間を固定し、公立同士・私立同士で比較してください。そのうえで、含まれる費目(滞在費・食費・後見人費・制服など)を揃えると、本当の差が見えます。

まとめ:安さ+安心のバランスで選ぶ

費用を抑えたいなら、物価の安いフィジー、英語圏で安心のニュージーランド、教育コスパのマレーシアが有力です。ただし格安国でも一定の費用はかかり、進路・英語環境・サポートまで含めて選ぶことが大切です。次は1年間の費用の詳細高校留学の費用ガイドで、総額を具体的に詰めていきましょう。なお大学段階では国の顔ぶれが変わり、ヨーロッパのように日本人に別の学費が適用される国も出てきます。大学で費用を抑える国選びは海外大学の費用が安い国にJASSOの公表値でまとめています。

Q.高校留学でいちばん費用が安い国はどこですか?

1年の総額で見ると、物価の安いフィジーが約150万円と抑えやすい選択肢です。英語圏のなかではニュージーランドの公立が220〜320万円程度と比較的安く、治安も良好です。ただし格安の国でも一定の費用は必要です。

Q.なぜフィジーやアジアの国は留学費用が安いのですか?

物価や人件費、寮費が欧米より低いためです。フィジーは物価の安さ、マレーシアは人件費・寮費の安さから、欧米に近い教育環境をリーズナブルに得られます。また交換留学は非営利の仕組みで運営されるため、授業料・手数料が割安になります。

Q.安い国を選ぶときの注意点はありますか?

格安の国でも1年で150万円ほどは必要です。加えて、日本の受験とのタイミング、必要な英語力、現地サポートや保険の補償内容を確認しましょう。国によっては留学生が公立校に入れず私立のみになる場合もあります。

Q.英語が得意でなくても安い国に留学できますか?

できる場合があります。ただし英語力が基準に届かないと、入学前に語学学校へ通う期間が増え、その分の学費・生活費が追加でかかることがあります。必要な英語力は高校留学に必要な英語力で確認してください。

Q.マレーシアの高校留学はどんな人に向いていますか?

教育水準とコストパフォーマンスを重視する家庭に向いています。イギリスの名門校の分校で本校と同じカリキュラムを割安に学べるほか、親子留学の選択肢もあります。英語に加えて多言語環境に触れられるのも特徴です。

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