このページの要点

オーストラリアの高校留学は、州ごとに受入れ制度が整い、日本との時差が小さく連絡しやすい定番の選択肢です。

  • 費用:公立で1年約250〜350万円、私立は400〜600万円が目安。
  • 制度:州(州政府)ごとに教育制度と受入れ窓口が分かれる。州選びがポイント。
  • 強み:日本との時差が1〜2時間と小さく、温暖な気候で受入れ実績も豊富。

州立(公立)が約7割を占め、費用と教育の質のバランスが良い国です。この記事では費用・州の違い・公立/私立の選び方・進路までを中立の視点で解説します。高校留学全体の考え方は高校留学の基礎ガイドもどうぞ。

本記事の金額・制度は留学団体・留学情報メディア等の公開情報にもとづく一般的な目安です(2026年7月時点)。学費・滞在費・支払い方法は州・学校・為替で変わり、ビザ制度も改定されることがあります。正確な情報は各州の教育省・学校の募集要項と、オーストラリア移民局の公式情報でご確認ください。

結論:オーストラリア高校留学の早見表

POINT

まず全体像を。オーストラリアは州ごとに制度が違うのが最大の特徴です。費用は公立で1年250〜350万円が目安、州によって滞在費の支払い方法まで異なります。

オーストラリア高校留学の早見表(1年間の目安)

項目内容
費用(公立)約250〜350万円/年
費用(私立)約400〜600万円/年
学校の割合州立(公立)が約7割
制度州ごとに教育制度・受入れ窓口が異なる
進路最終学年で進路別に科目選択。IB提供校もある
時差日本と1〜2時間(連絡しやすい)
滞在方法ホームステイが中心

オーストラリアが選ばれる3つの理由

POINT

選ばれる理由は「州ごとの整った受入れ制度」「時差の小ささ」「温暖で暮らしやすい環境」。とくに時差が小さく家庭と連絡を取りやすい点は、はじめての海外で安心材料になります。

  • 州政府主導の受入れ制度:各州の教育省が留学生の受入れ窓口を持ち、制度が整っている。
  • 日本との時差が小さい:1〜2時間程度で、家庭との連絡が取りやすい。
  • 温暖な気候と受入れ実績:日本人の受入れ実績が豊富で、都市の利便性と自然の両方を楽しめる。

一方で、州によって制度・費用・支払い方法が異なり比較がやや複雑なこと、公立は私立に比べ留学生向けサポートが手厚くない場合があること(学校による)は注意点です。良い面・大変な面は高校留学のメリット・デメリットもあわせてご覧ください。

州によって制度も支払い方法も違う

POINT

オーストラリア最大の特徴は「州ごとに違う」こと。教育制度だけでなく、ホームステイ費の支払い方法まで州で異なります。志望州を絞ってから比較するのが失敗しないコツです。

州による滞在費の支払い方法の違い(例)

支払い方法の例
クイーンズランド州1年分のホームステイ費を先に全額支払う
ビクトリア州・南オーストラリア州現地到着後、2週間ごと・半年ごとなど都度払い

まとまった額を先に払うか、都度払いかは資金計画に直結します。人気はニューサウスウェールズ州(シドニー)、ビクトリア州(メルボルン)、クイーンズランド州(ブリスベン)。都市の利便性・費用・気候で州の特色が変わるため、オーストラリアの国別ガイドで各エリアの特徴も見比べてください。

公立と私立、どちらを選ぶ?

POINT

州立(公立)が約7割で、費用を抑えて現地の生徒と学べます。私立は費用が高い分、留学生向けのサポートが手厚い傾向や、男子校・女子校・宗教系といった選択肢があります。

公立高校と私立高校の違い

項目州立(公立)私立
費用(年間目安)約250〜350万円約400〜600万円
学費のみ(目安)年約150万円年約300万円〜
共学/別学ほとんど共学男子校・女子校も多い
宗教基本は無宗教キリスト教系などが多い
留学生サポート手厚くない場合も(学校による)手厚い傾向

避けたい

「公立は安い」だけで選び、留学生サポートの手厚さを確認しない。

こうすればOK

公立でもサポート体制は学校差が大きい。ESLや留学生担当の有無を確認してから決める。

避けたい

州をまたいで学校を並べて比較し、支払い方法の違いを見落とす。

こうすればOK

まず志望州を絞り、その州の制度・支払い方法・費用で比較する。

学年・進路と単位の扱い

POINT

オーストラリアの中等教育は Year 7〜12。最終学年(Year 11・12)では、進路に合わせて専攻したい分野の科目を選択します。お子さんが卒業後に現地やほかの英語圏の大学へ進むこともあり、海外大学進学という進路を見据えるならIB提供校という選択肢もあります。

1年留学で日本に復学する場合、現地の学修を在籍校が単位認定できるかがポイントです。認定の可否は学校の判断によるため、出発前に必ず在籍校へ相談しましょう(留学の単位認定)。日本の高校を休学して1年間現地の公立に通う「交換留学」の形もあり、費用は300万円前後が目安です。何年生で行くかは進路に直結するため高校留学は何年生で行くべきかもあわせて検討を。

1年間の留学費用をその場で試算

国と留学タイプを選ぶだけで、学費・滞在費・渡航費を含む概算費用を試算できます。

こんな人に向いている

POINT

日本と連絡を取りやすい国が良い、温暖な気候で過ごしたい、都市の利便性を重視したいという人にオーストラリアは好相性です。

  • 時差の小ささを重視:家庭とこまめに連絡を取りたい家庭に向く。
  • 費用と質のバランス重視:公立でしっかり学びたい人に。
  • 進路の自由度:進路別の科目選択やIBで、大学進学まで見据えられる。

学年暦とビザ——オーストラリアを選ぶときの制度の確認

POINT

国選びで最後に効くのは学年暦とビザの条件です。オーストラリアは1月末〜2月に学年が始まり、4学期制(1タームは約10週間)。日本の学年(4月〜3月)とずれる。

出発の時期は現地の学年暦に合わせて決めます。日本の学年とのズレがあるため、「日本の何年生のいつ空けるか」と「現地の学年のどこに入るか」を並べて確認してください。学年の選び方は高校留学は何年生がいい?で整理しています。

オーストラリア留学の制度面の確認事項(2026年時点の目安・必ず政府公式で確認)

項目内容
学年暦1月末〜2月に学年が始まり、4学期制(1タームは約10週間)。日本の学年(4月〜3月)とずれる
就学とビザETA(subclass 601)での就学は査証の有効期間を通じて合計3か月まで。当局は留学が主な目的なら学生ビザ(subclass 500)で申請すべきとしている
未成年の受け入れ学校・州の教育局が学生ビザを求めることが多い。未成年の受け入れには保護者代理(ガーディアン)の指定が必要になる
単位認定日本の高校は外国の高校での学修を36単位を上限に認定できる(学校教育法施行規則第93条第2項)。認定するかは在籍校の判断

ビザ・渡航認証の制度と料金は改定が多いため、渡航前に必ず各国政府の公式情報で確認してください。期間によって必要な手続きが変わる点はターム留学とはでも整理しています。単位認定の確認事項は高校留学の単位認定にチェックリストがあります。

オーストラリアが向いている家庭・慎重に考えたい家庭

POINT

国選びは「良い国かどうか」ではなく目的と条件が噛み合うかで決まります。以下に当てはまるかで判断してください。

相性の見極め

観点向いている慎重に考えたい
目的時差が小さく連絡が取りやすい/州立校で受け入れ体制が整っている南半球で学年がずれるため日本の学年との調整が必要/州ごとの制度差を調べる手間を許容できない
費用総額の目安を出して、無理のない範囲に収まる総額を「学費だけ」で見積もっている
期間現地の学年暦に合わせて出発時期を決められる日本の都合だけで時期を決めたい
学校との関係在籍校が単位認定・在籍の扱いに前向き認定が得られず進級に影響しそう
本人の状態生活の自立ができ、困ったら相談できる初めての海外で長期は不安(まず短期を試す選択も)

不安が大きい場合は、いきなり1年ではなく短期や1学期から段階を踏む方法もあります(高校生の短期留学ガイドターム留学とは)。保護者の不安の整理は子どもの留学、親が考える5つのことにまとめました。費用の全体像は高校留学の費用ガイドをご覧ください。

国を決める前に、在籍校の扱い(留学扱いか休学扱いか)と単位認定の見込みを確認してください。ここが決まらないと期間も時期も決められず、結果として国の選択もやり直しになります。確認事項は高校留学の単位認定にチェックリストの形でまとめています。

出発までの段取り(オーストラリアの場合)

POINT

手続きは在籍校の確認 → 派遣先の決定 → ビザ → 渡航準備の順に進みます。ビザや学校の出願には期限があるため、逆算が必要です。

逆算スケジュールの目安

時期やること
渡航の1年〜1年半前在籍校に相談(留学扱いか休学扱いか/単位認定の見込み)。派遣団体・エージェントの情報収集
渡航の8〜12か月前派遣先・期間を決定。奨学金の募集時期を確認(学校を通した応募が必要な制度もある)
渡航の6〜8か月前出願・選考。合格後に費用の納入スケジュールを確認
渡航の3〜6か月前ビザ・渡航認証の準備。予防接種・健康診断。現地校が求める書類の取得
渡航の1〜3か月前航空券・保険の手配。現地校に依頼する証明書の段取りを確認
渡航直前帰国後の提出書類と期限を在籍校と確認。緊急連絡先を家族で共有

この順番のポイントは、在籍校の確認を最初に置くことです。単位認定や在籍の扱いが決まらないまま派遣先を決めると、期間や時期をやり直すことになります。奨学金の締切は渡航の前年から始まるため、並行して確認してください(高校生の留学奨学金ガイド)。

まとめ:まず州を絞ってから比較を

オーストラリアは州ごとに制度が違うため、まず志望州を絞ってから公立/私立・費用・支払い方法を比較するのが近道です。費用は公立・1年で約250〜350万円が目安。次はオーストラリア高校留学の費用で総額を具体化し、留学タイプ診断で自分に合う形を確認しましょう。ニュージーランドと迷う場合はニュージーランド高校留学とも比べてみてください。

Q.オーストラリアの高校留学は1年でいくらかかりますか?

公立高校なら学費・滞在費などを合わせて年約250〜350万円、私立は約400〜600万円が目安です。学費だけなら公立で年約150万円、私立で年約300万円〜が目安。これに航空券・保険・小遣いが加わり、州・学校・為替で変動します。

Q.なぜ「州ごとに違う」と言われるのですか?

オーストラリアは州(州政府)ごとに教育制度と留学生の受入れ窓口が分かれているためです。制度だけでなく、ホームステイ費の支払い方法も州で異なり、クイーンズランド州は1年分先払い、ビクトリア州などは都度払いといった違いがあります。まず志望州を絞って比較しましょう。

Q.公立と私立はどちらがいいですか?

費用を抑えて現地の生徒と学びたいなら公立、留学生サポートの手厚さや男子校・女子校・宗教系などの選択肢を求めるなら私立が向きます。ただし公立はサポート体制に学校差があるため、ESLや留学生担当の有無を確認してから決めるのがおすすめです。

Q.日本との連絡はしやすいですか?

オーストラリアと日本の時差は1〜2時間程度と小さいため、家庭とこまめに連絡を取りやすいのが魅力です。はじめての海外や未成年の留学で、家族とのやり取りを重視する場合に安心材料となります。

Q.1年留学したら日本の高校は留年しますか?

在籍校が留学中の学修を単位として認定できれば、留年せず進級・卒業できる場合が多いです。認定の可否は学校の判断によるため、出発前に必ず在籍校へ相談してください。日本の高校を休学して現地の公立に1年通う交換留学の形もあります。

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