このページの要点
YFUは参加費を国別に公開していますが、公式の「含まれないもの」に国別の追加額が別途あります。
- 表示額は3段階。米国・オランダ2,080,000円、デンマーク/ドイツ/フィンランド/フランス/スイス/チェコ1,820,000円、オーストリア/ベルギー/エストニア/ハンガリー/タイ/韓国1,780,000円。選考料は全国共通33,000円です。
- 同じ182万円表示でも実額は36万円ちがう。公式が「含まれないもの」に挙げる語学研修費などを足すと、デンマーク・チェコは182万円のまま、フランスは218万円(追加サポート費12万+語学研修費24万)になります。
- 授業料は免除される。ただし公式は「実験・実習費、教科書代、学校経費、通学交通費等の一定額の負担が求められます」とし、小遣いも月約2万円が別途必要としています。
「YFU 交換留学 評判」で検索しても、出てくるのは公式サイトと個人の体験記ばかりで、第三者が費用を分解した記事がほとんどありません。しかしYFUは、国別の参加費を公式サイトに直接載せています(AFSは幅のみの公表で、国別は資料請求が必要です)。評判を知るうえで、これ以上に具体的な材料はありません。問題は、同じページに書かれている「参加費に含まれないもの」を読み飛ばすと、国によって最大36万円の見積もり違いが生じることです。この記事では、YFUの公式情報だけを使って総額を組み立て直し、あわせて選考の中身と団体の実体を確認します。
本記事の数値は、公益財団法人YFU日本国際交流財団の公式サイト(高校生留学派遣プログラム、YFUについて、世界の留学情報、ニュース&トピックス)を、当サイトが2026年9月14日に取得して整理したものです。当サイトはYFU日本国際交流財団と提携関係にありません。参加費・派遣先国・選考日程は期(年度)ごとに変わります。とくに本記事で指摘するとおり、公式サイト内でも更新時期の異なる記述が混在しています。応募を検討する際は、必ず資料請求で入手する最新の募集要項でご確認ください。本文中で「当サイトの計算」と書いた金額は、公式が公表した個別の数字を当サイトが合算したもので、YFUが公表した総額ではありません。
結論:表示額は3段階だが、実際に払う額は9通りに分かれる
POINT
公式が示す参加費は178万・182万・208万円の3段階です。しかし同じページの「含まれないもの」に国別の確定額(0〜36万円の5種類)があり、それを足すと小計は178万〜223万円の9通りに分かれます。
YFU日本国際交流財団の「高校生留学派遣プログラム」ページには、参加費用が国のグループごとに明記されています。選考料は全国共通で33,000円です。まずこの表示額を確認します。
YFU高校生留学派遣プログラムの参加費用(2026年9月14日時点の公式表示)
| 派遣先国 | 選考料 | 参加費用 |
|---|---|---|
| 米国・オランダ | ¥33,000 | ¥2,080,000 |
| デンマーク・ドイツ・フィンランド・フランス・スイス・チェコ | ¥33,000 | ¥1,820,000 |
| オーストリア・ベルギー・エストニア・ハンガリー・タイ・韓国 | ¥33,000 | ¥1,780,000 |
「含まれないもの」に国別の確定額が埋まっている
ここで終わってしまうと、見積もりを外します。同じページの「参加費に含まれないもの」に、国ごとの確定した追加額が書かれているからです。公式の記載をそのまま引くと、「オランダ・ドイツ・オーストリア派遣学生の語学研修費13万円」「スイス派遣学生の語学研修費15万円」「フィンランド派遣学生の現地付加価値税10万円」「フランス派遣学生の追加サポート費12万円及び語学研修費24万円」「米国派遣学生の追加サポート費15万円」。これらを表示額に足したのが次の表です。
表示額に国別の確定追加額を足した金額(**加算は当サイトの計算**。追加額は公式「参加費に含まれないもの」の記載による)
| 派遣先国 | 参加費用(表示額) | 国別の確定追加額 | **小計** |
|---|---|---|---|
| 米国 | ¥2,080,000 | 追加サポート費 15万円 | ¥2,230,000 |
| オランダ | ¥2,080,000 | 語学研修費 13万円 | ¥2,210,000 |
| フランス | ¥1,820,000 | 追加サポート費12万円+語学研修費24万円=36万円 | ¥2,180,000 |
| スイス | ¥1,820,000 | 語学研修費 15万円 | ¥1,970,000 |
| ドイツ | ¥1,820,000 | 語学研修費 13万円 | ¥1,950,000 |
| フィンランド | ¥1,820,000 | 現地付加価値税 10万円 | ¥1,920,000 |
| デンマーク・チェコ | ¥1,820,000 | 記載なし | ¥1,820,000 |
| オーストリア | ¥1,780,000 | 語学研修費 13万円 | ¥1,910,000 |
| ベルギー・エストニア・ハンガリー・タイ・韓国 | ¥1,780,000 | 記載なし | ¥1,780,000 |
表示額が同じ1,820,000円の6か国が、182万円から218万円まで36万円開きます。フランスは表示額では中位グループですが、追加費用を入れると米国・オランダに迫る水準になります。逆に、最安グループ(1,780,000円)に入っているオーストリアも13万円が乗るため、実際にはデンマーク・チェコ(182万円)より安いとは言い切れません。表示額で国を選ぶと判断を誤るのはこのためです。
この表の「小計」は当サイトが公式の2つの記載(参加費用と、参加費に含まれないもの)を合算したものです。YFUがこの合計額を公表しているわけではありません。また「記載なし」は、公式の「含まれないもの」欄にその国名での個別記載がなかったという意味であり、追加費用が一切かからないという意味ではありません(後述の全員に共通する費目は別に発生します)。
全員に共通して乗る費用:小遣い・渡航諸費・学校の実費
POINT
国別の追加額とは別に、派遣先を問わず発生する費目が公式に列挙されています。とくに小遣いは月額で示されているため、滞在期間分の換算が必要です。
公式の「参加費に含まれないもの」には、国名が付いていない項目も並んでいます。いずれも全員に発生しうる費目です。
- 燃油サーチャージ・航空保険料・外国諸税・空港施設使用料:往復航空運賃(国際線及び現地国内線)は参加費に含まれますが、これらの付帯費用は別です。燃油サーチャージは時期で大きく動きます。
- ビザ申請料・ビザ取得関連費用:申請料そのものに加え、取得のための移動・書類取得の費用がかかります。公式は「査証取得のため、政府指定の保険加入が求められる国もあります。(2024年参考情報:オーストリア・スイス・チェコ)」とも注記しています。
- 予防接種費用・医療検査費用、隔離費用(派遣先国による):接種が必要な種類は派遣先によって異なります。
- オリエンテーション参加交通費・自宅から羽田・成田空港等までの費用:オリエンテーションは第1回から第3回まで実施され、うち2回は保護者も対象日があります。地方在住の場合、往復の交通費が複数回分かかります。
- 派遣先国での小遣い:公式は「派遣先により異なりますが月約2万円」としています。滞在期間は各国8〜12か月程度なので(最短はタイの6月中旬〜4月中旬、最長はオランダの8月上旬〜7月下旬)、当サイトの計算では滞在期間分でおおむね16万〜24万円になります。※月額のみが公表値で、年額は当サイトの換算です。
- 学校で実費負担が生じるもの:公式は「授業料は免除されますが、実験・実習費、教科書代、学校経費、通学交通費等の一定額の負担が求められます」としています。金額は示されていません。
- 派遣先国で実施されるアクティビティ又は旅行費用:現地YFUが企画する行事への参加費です。
「授業料は免除されます」が意味すること
注目したいのは「授業料は免除されます」という一文です。これは交換留学の枠組みそのものの特徴で、私費留学との最大の違いです。私費留学では現地校の学費が費用の中心になりますが、交換留学では受入国側が学費を負担する前提で組まれています。制度上の違いは交換留学と認定留学の違いで整理しています。ただし参加費は「学費以外のすべて」の対価ではありません。公式が「含まれるもの」に挙げているのは、往復航空運賃(国際線及び現地国内線)、YFU保険料、オリエンテーション宿泊費、カウンセリング諸経費、各種資料代、YFU組織運営管理費等の6項目だけです。渡航と、選考・配置・危機管理・現地サポート・研修という運営の枠組みに対する対価と理解すると、178万〜208万円という水準の意味が掴めます。上に挙げた費目は、この外側にあります。団体横断での費用の考え方は交換留学の費用をご覧ください。
派遣先は「15ヶ国」と書かれているが、表に並ぶのは14か国
POINT
公式サイト内で記述の更新時期がずれており、派遣先国の数が一致していません。応募前に資料請求で最新の募集国を確認する必要があります。
高校生留学派遣プログラムのページは、冒頭で「日本の高校生を海外のYFU交流国(YFU日本との交流国は2024年3月現在45ヶ国)の中の15ヶ国に1学年間派遣するプログラムです」と説明し、末尾に「(カナダ除く)」と注記しています。ところが同じページの「各国のプログラム」表に並ぶのは14か国です(米国、オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、ドイツ、ハンガリー、韓国、オランダ、スイス、タイ、フランス)。費用欄の国名を合計しても2+6+6で14か国となり、表と費用欄は一致しています。
さらに、公式サイト内の別ページ「世界の留学情報」には15か国が並んでいます。ところがその15か国は、派遣プログラムの表の14か国とは中身が違います。「世界の留学情報」にはフィリピンとスウェーデンがあり、フランスがありません。派遣プログラムの表はその逆です。加えて、YFUのニュース&トピックスには2026年5月1日付で「カナダ派遣生募集のお知らせ」という記事が掲載され、本文に「2027年夏出発高校生交換留学年間プログラム」と書かれています。整理すると、「(カナダ除く)」の注記で本文の15ヶ国と表の14か国はつじつまが合う一方、「世界の留学情報」の15か国は表の14か国と中身が一致せず、さらにニュースではカナダの募集が告知されている——という状態です。
YFUの派遣先に関する公式サイト内の記述(2026年9月14日に当サイトが各ページを取得し、国名を機械的に突き合わせた結果)
| 掲載箇所 | 掲載されている国 | 数 |
|---|---|---|
| 高校生留学派遣プログラム(本文) | 「日本の高校生を海外のYFU交流国 (YFU日本との交流国は2024年3月現在45ヶ国)の中の15ヶ国に1学年間派遣するプログラムです。」+末尾に「(カナダ除く)」 | 15(内訳の記載なし) |
| 同ページ「各国のプログラム」表 | 米国、オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、ドイツ、ハンガリー、韓国、オランダ、スイス、タイ、フランス | 14 |
| 同ページ「費用」欄 | 上の表と同じ14か国(2か国+6か国+6か国) | 14(表と一致) |
| 別ページ「世界の留学情報」 | 米国、オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、ドイツ、ハンガリー、韓国、オランダ、フィリピン、スウェーデン、スイス、タイ(フランスなし) | 15 |
| ニュース(2026年5月1日) | 「カナダ派遣生募集のお知らせ」(本文に「2027年夏出発高校生交換留学年間プログラム」と記載) | +カナダ |
確実に言えるのは、「費用が公表されている派遣先は14か国」ということだけです。フィリピン・スウェーデン・カナダについては、参加費がどの区分になるのかが公式サイト上で確認できません。これは団体の善し悪しの話ではなく、公式サイトの記述だけで募集国と費用を確定できないという実務上の注意点です。行きたい国が上の14か国に入っていない場合は、資料請求の前に電話で募集の有無と参加費を確認するほうが早く済みます。
なお、YFUの派遣先は欧州が中心という特徴があります。14か国のうち11か国が欧州で、アジアは韓国とタイ、北米は米国だけです。英語を使用言語とするのは米国のみ。公式も「言語に英語が含まれていない国でも、現地語習得のために英語の学習は必要となるため、英会話能力の向上が見込まれます」としており、ドイツ語圏・北欧・中欧に行きたい家庭にとっては選択肢が厚い団体です。逆に、英語圏を強く希望するなら選べるのは米国(と再開したカナダ)に絞られます。英語力の位置づけは高校留学に必要な英語力で扱っています。
選考は3段階。学科テストはELTiSで、保護者も面接を受ける
POINT
書類審査・学科テスト・面接の3段階です。面接は生徒の英会話面接に加えて、保護者を交えた日本語面接が行われます。
YFUの選考は、公式ページに次のとおり記載されています。書類審査(学校長の推薦内容、学業成績についての審査)、学科テスト(英語および常識のテスト)、面接(英会話による学生との面接、保護者を交えての日本語による面接)。そして「YFUの学科テストはELTiSを採用しています。」と明記されています。
保護者も面接を受ける。学科は英語だけではない
ここで押さえるべき点が2つあります。1つは、保護者が面接の対象になることです。「保護者を交えての日本語による面接」と明記されており、生徒だけの選考ではありません。交換留学は受入国のボランティア家庭に子どもを預ける仕組みなので、送り出す側の家庭の理解と協力が問われます。もう1つは、学科テストに「常識」が含まれることです。英語だけでなく一般教養が測られるため、英語対策だけでは足りません。
- 1応募:選考料33,000円を振り込んだうえで、規定の応募書類をYFU財団事務所に送付します。必要書類は「YFU年間留学生選考試験願書」、YFU参加「課題作文」、「YFU応募学生/保護者アンケート」「評価・推薦書」「成績証明書」の5点です。前3点は資料請求で送付される資料に同封されているため、まず資料請求が起点になります。
- 2選考:書類審査および学科・面接テストの総合評価により、選考審査委員会で合否を決定します。
- 3オリエンテーション:第1回から第3回まで実施。第1回は1日目が学生と保護者、2日目が学生のみ。第2回は1日目が学生のみ、2日目が学生と保護者。第3回は学生のみ。保護者が参加する日が複数回あるため、日程の確保が必要です。
- 4出発・通学・帰国・フォロー:帰国後は「逆カルチャーショックを乗り越え日本の高校と社会にスムーズに再適応できるように」アドバイスを行うとされています。
なお、米国・フィンランド・オランダを希望する場合は英語の2次テストを受験するケースがあり、その場合は別途5,500円が必要と公式に明記されています。日本の高校での単位の扱いは団体ではなく在籍校の判断になるため、応募前に学校と詰めておいてください(→高校留学の単位認定)。準備の全体スケジュールは高校留学の準備で整理しています。
178万〜223万円(+渡航諸費・小遣い)を、他の留学タイプと並べる
国と留学タイプを選ぶだけで、学費・滞在費・渡航費を含む概算費用を試算できます。交換留学の総額を、私費留学や短期留学と同じ土俵で比べてください。
団体の実体:1958年からの派遣実績と、70地区650名のボランティア
POINT
YFUは内閣府を所管行政庁とする公益財団法人です。現地サポートはボランティアの地区委員が担う仕組みで、学生1人に担当者が1人つきます。
沿革を公式から確認します。YFUは1951年に米国で始まり、日本のYFUは1958年に2名の高校生を米国へ派遣したのが最初です。公式は「現在までの半世紀余の間に、32,000名以上の内外YFU学生の相互交換留学及び短期交流を実施してきている」としています(派遣・受入・短期を合算した累計である点に注意してください)。法人としては1993年7月に外務省・文部省共管の財団法人となり、1995年に特定公益増進法人として認可、2012年4月に内閣府を所管行政庁とする公益財団法人に移行しています。
サポート体制の特徴はボランティアの地区委員です。公式は「日本全国に70地区650名のボランティアが組織されており、これらボランティアによってプログラムが支えられている点が挙げられます。」とし、地区委員は「主に過去のYFUプログラム参加学生の親」、副地区委員は「YFU帰国生」で構成されると説明しています。そして「一人ひとりの学生に、担当地区委員(Area Representative、略称AR)が決まり、出発前には、学生・保護者に対して相談や助言に当たっています」としています。専従職員ではなく、経験者の親と帰国生が支える構造です。手厚さは地区によって差が出る可能性がある一方、実体験に基づく助言が得られるという利点があります。
米国派遣に関しては、検証可能な裏づけがあります。公式は「YFU USAは米CSIET(The Council on Standards for International Educational Travel、国際教育旅行基準評議会)の推薦名簿 (Advisory List) に掲載され、J-1ビザ (正規交換留学ビザ) に必要な留学資格証明書 (DS-2019) の発行権を米国務省より与えられています。」と記載しています。この一文の主語はYFU USA(米国法人)であって日本の財団ではない点に注意してください。そのうえで、J-1交換留学ビザの申請にはDS-2019が要るため、米国の交換留学を検討する場合はここが実務上の確認事項になります(DS-2019の発行資格は米国務省の指定によります。制度の詳細は米国務省の公式情報でご確認ください)。営利のエージェント経由の「交換留学」と名乗るプログラムとの違いも、ここに表れます(→高校生の留学エージェント)。
決算はサイトにない。見る場所は公益法人information
一方で、情報公開の範囲はAFSと異なります。YFUの公式サイトが掲載している法人資料は「定款」と「役員報酬規程」のPDFで、決算書や事業報告は自サイトには置かれていません(2026年9月14日時点)。これは法令違反ではありません。公益法人の財務書類は行政庁に提出され、内閣府の「公益法人information」(koeki-info.go.jp)の法人検索から公開情報を確認できる仕組みになっているためです。決算を見たい場合は、法人サイトではなくそちらを見るのが正しい手順です。団体を比べる一般的な手順は交換留学の派遣団体にまとめています。
AFSとの違いは「何を公開しているか」に表れる
POINT
どちらも内閣府所管の公益財団法人で、仕組みも近いものです。違いが出るのは公開している情報の種類で、それが検討のしやすさに直結します。
交換留学を検討する家庭が最初に比べるのは、たいていYFUとAFSです。両者はどちらも内閣府を所管行政庁とする公益財団法人で、ボランティアのホストファミリーに滞在しながら現地校に1学年間通う点も同じです。実務上の違いは、どの情報を公開しているかに集約されます。
YFUとAFSの公開情報の違い(2026年9月14日時点で当サイトが両団体の公式サイトを確認)
| 確認したいこと | YFU日本国際交流財団 | AFS日本協会 |
|---|---|---|
| 参加費(国別の実額) | 公式サイトに掲載(178万/182万/208万円の3段階) | 非掲載。幅のみ公表(145万〜250万円)で、国別は『プログラム案内』(資料請求) |
| 参加費以外の費用 | 「含まれないもの」を項目で列挙し、一部は国別の実額(13万〜36万円) | 「50万円程度」と総額で提示(内訳は『プログラム案内』31ページ) |
| 選考料 | 33,000円(全国共通) | 非掲載。再応募FAQの記述から27,500円と読み取れる |
| 派遣先と定員 | 14か国を掲載(定員の記載なし) | 44の募集枠に定員と募集状況を明示 |
| 決算・事業報告 | 自サイトは定款・役員報酬規程のみ。公益法人informationで確認 | 決算要約PDFを自サイトに掲載(2025年度=派遣274人) |
| 選考の英語基準 | 学科テストにELTiSを採用(合格ラインの数値は非掲載) | 英検®CSE 1980/1728/1456、アメリカはELTiS689点/800点 |
どちらが優れているかではなく、何を確かめたいかで選ぶのが実際的です。費用を先に固めたいならYFUのほうが情報を得やすく、合格可能性と行ける国を先に見極めたいならAFSのほうが判断材料が揃っています。AFS側の数字はAFS交換留学の評判に整理しました。なお、両団体の「追加費用」は定義が揃っていない点に注意してください。YFUは項目を列挙して一部に実額を付け、AFSは総額で「50万円程度」と示しています。この2つを直接引き算して比べることはできません。
避けたい
参加費の表示額だけで「YFUは安い」と判断する
こうすればOK
公式の「含まれないもの」を必ず読む。フランスは36万円、米国とスイスは15万円、オランダ・ドイツ・オーストリアは13万円が確定で乗る
避けたい
小遣い「月約2万円」を月単位のまま家計に見込む
こうすればOK
滞在は8〜12か月(タイは6月中旬〜4月中旬、オランダは8月上旬〜7月下旬など国により異なる)。滞在期間分で16万〜24万円として資金計画に入れる
避けたい
公式サイトの派遣先一覧をそのまま最新と信じる
こうすればOK
「世界の留学情報」の15か国(フィリピン・スウェーデンを含みフランスを含まない)は、派遣プログラムの表の14か国と中身が違う。さらにニュースでは2026年5月1日にカナダ募集が告知されている。費用まで確定できるのは表の14か国だけ。それ以外は問い合わせて確定させる
避けたい
選考対策を生徒の英語学習だけに絞る
こうすればOK
学科テストは英語および常識、面接は保護者を交えての日本語面接を含む。課題作文と保護者アンケートも提出物なので、家庭として準備する
交換留学が目的に合っているかを先に確かめる
交換留学は現地の10代の生活を体験するための枠組みで、授業料が免除される代わりに行き先や時期の自由度は低くなります。お子さんの目的に合う留学タイプを、いくつかの質問から整理できます。
まとめ:YFUは費用が読める団体。ただし読むべき場所が2か所ある
YFUの評判を確かめるうえで、いちばん実用的な材料は国別に公開された参加費です。米国・オランダ208万円、デンマーク/ドイツ/フィンランド/フランス/スイス/チェコ182万円、オーストリア/ベルギー/エストニア/ハンガリー/タイ/韓国178万円、選考料は全国共通33,000円。この透明性は、資料請求しなければ金額が分からない団体が多いなかで、検討を大きく助けます。
ただし読むべき場所は2か所です。参加費用の欄と、「参加費に含まれないもの」の欄。後者に国別の確定追加額(13万〜36万円)が書かれているため、同じ182万円表示の6か国が182万〜218万円に開きます。加えて小遣い(月約2万円)、燃油サーチャージ、ビザ関連費、学校の実費が全員に乗ります。授業料が免除される点は交換留学ならではの利点ですが、「参加費=総額」ではないことは押さえておいてください。
最後に、YFUが向く家庭と向かない家庭を整理します。向くのは、欧州(とくにドイツ語圏・北欧・中欧)に関心があり、費用を早い段階で固めたい家庭です。派遣先14か国のうち11か国が欧州で、参加費が公開されているため資金計画を先に立てられます。向かないのは、英語圏を強く希望する家庭です。英語圏は米国が中心で、選択肢は多くありません。その場合はAFSを含めて派遣団体を横断で比較し、交換留学以外の枠組みも含めて交換留学とは何かから検討し直すことをおすすめします。奨学金で費用を抑えたい場合は民間の留学奨学金もあわせてご覧ください。
Q.YFUの交換留学は、結局いくらかかりますか。
公式サイトの参加費用は、米国・オランダが2,080,000円、デンマーク・ドイツ・フィンランド・フランス・スイス・チェコが1,820,000円、オーストリア・ベルギー・エストニア・ハンガリー・タイ・韓国が1,780,000円で、選考料は全国共通33,000円です。ただし同じページの「参加費に含まれないもの」に国別の追加額があり、フランスは36万円(追加サポート費12万円+語学研修費24万円)、米国とスイスは15万円、オランダ・ドイツ・オーストリアは13万円、フィンランドは10万円が乗ります。これらを足すと178万円から223万円の幅になります(合算は当サイトの計算です)。さらに小遣い月約2万円、燃油サーチャージ、ビザ関連費、学校の実費などが別途必要です。
Q.参加費に授業料は含まれますか。
現地校の授業料は免除されます。公式の「参加費に含まれないもの」欄に「授業料は免除されますが、実験・実習費、教科書代、学校経費、通学交通費等の一定額の負担が求められます」と明記されています。つまり授業料そのものは参加費にも含まれず、支払う必要もありません。これは交換留学の枠組みの特徴で、私費留学との最大の違いです。ただし学校で発生する実費(教科書代・実習費・通学交通費など)は自己負担で、金額は公表されていません。派遣先の学校によって変わるため、渡航前に現地YFUや担当地区委員へ確認してください。
Q.どの国に行けますか。英語圏はありますか。
公式の「各国のプログラム」表に並ぶのは14か国で、米国、オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、ドイツ、ハンガリー、韓国、オランダ、スイス、タイ、フランスです。このうち11か国が欧州(オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、ドイツ、ハンガリー、オランダ、スイス、フランス)で、アジアは韓国とタイ、北米は米国のみです。英語を使用言語とするのは米国だけです。なお本文には「15ヶ国」「(カナダ除く)」と書かれており、さらにニュース欄には2026年5月1日付で「カナダ派遣生募集のお知らせ」(本文に「2027年夏出発高校生交換留学年間プログラム」と記載)が掲載されています。公式サイト内で記述の更新時期がずれているため、募集国は資料請求して最新の募集要項で確定させてください。非英語圏について公式は「現地語習得のために英語の学習は必要となるため、英会話能力の向上が見込まれます」と説明しています。
Q.選考は難しいですか。何が問われますか。
公式によれば選考は3段階です。書類審査(学校長の推薦内容と学業成績)、学科テスト(英語および常識)、面接(英会話による学生面接と、保護者を交えての日本語面接)。学科テストにはELTiSが採用されています。ただし合格ラインの点数は公表されていません。注意したいのは、英語だけの選考ではないことです。学科テストには「常識」が含まれ、面接では保護者も対象になります。提出書類も願書のほかに「課題作文」「応募学生/保護者アンケート」「評価・推薦書」「成績証明書」が必要で、家庭として準備する分量があります。なお米国・フィンランド・オランダ応募生が英語の2次テストを受験する場合は別途5,500円がかかります。
Q.現地でのサポートはどうなっていますか。
ボランティアの地区委員が中心です。公式は「日本全国に70地区650名のボランティアが組織されており、これらボランティアによってプログラムが支えられている点が挙げられます。」とし、地区委員は主に過去の参加学生の親、副地区委員はYFU帰国生で構成されると説明しています。学生一人ひとりに担当地区委員(Area Representative、略称AR)がつき、出発前から相談や助言に当たります。現地では派遣先国の管轄地域YFU事務所と担当地区委員が見守り、問題が起きた場合は現地地区委員、YFUスタッフ、専門カウンセラーによるカウンセリングが行われるとされています。保護者からの相談は日本のYFUと地区委員が対応します。専従職員ではなくボランティアが担う構造のため、地区によって手厚さに差が出る可能性は考慮しておいてください。
Q.YFUの決算や事業報告はどこで見られますか。
YFUの公式サイトに掲載されている法人資料は「定款」と「役員報酬規程」のPDFで、決算書や事業報告は自サイトには置かれていません(2026年9月14日時点で当サイトが確認)。これは法令違反ではなく、公益法人の財務書類は行政庁に提出され、内閣府の「公益法人information」(koeki-info.go.jp)の法人検索から公開情報を確認できる仕組みになっているためです。決算を確認したい場合は、法人名で検索して事業報告等の公開情報を見てください。なお同じ交換留学の派遣団体でも、AFS日本協会は決算要約のPDFを自社サイトに掲載しており、公開の範囲は団体によって異なります。
Q.YFUとAFS、どちらを選べばよいですか。
どちらも内閣府を所管行政庁とする公益財団法人で、ボランティアのホストファミリーに滞在しながら現地校に1学年間通う点は共通しています。違いは公開している情報に表れます。YFUは国別の参加費(178万/182万/208万円)と選考料33,000円を公式サイトに掲載しているため、費用を先に固めたい家庭に向きます。AFSは決算要約と国別の募集定員・募集状況、英検®CSEスコアの合格基準を公開しているため、受かるか・行けるかを先に見極めたい家庭に向きます。行きたい国がどちらの派遣先にあるかも決め手になります。YFUは14か国中11か国が欧州で英語圏は米国中心、AFSは44の募集枠にアジア・中南米・欧州・北米が並びます。
本記事は公益財団法人YFU日本国際交流財団との提携関係に基づくものではなく、同財団が公開している情報を当サイトが独自に整理したものです。当サイトは留学の申し込み受付や個別相談を行っていません。参加費・派遣先国・選考日程は期ごとに変わり、本文で指摘したとおり公式サイト内でも更新時期の異なる記述が混在しています。応募を検討される際は、必ず資料請求で入手する最新の募集要項でご確認ください。










