このページの要点

UWC ISAK Japanが直接出願を受け付けるのは、高校1年次(10年生)入学だけです。

  • 高2からの直接出願はできません:公式は「本校では、高校2年次への出願を直接的には受け付けておりません。」と明記しています。高校2年次から入るにはUWC国内委員会またはグローバル・セレクション・プログラム(GSP)経由になり、高校3年次への出願・編入と、年度途中の編入は受け付けていません。
  • 奨学金の申請も高1入学時の一度だけです:「本校が提供する奨学金は、高校1年次(10年生)からご入学する方が対象となります。」とされ、10年生で申請しなかった場合、家計が著しく変わった場合を除き2年次以降の新規申請は受け付けないと公式に書かれています。入学時の判断が3年分を決めます。
  • 2026-27年度の学費は年722万5,000円ですが、生徒の70%が奨学金を受けています:授業料490万円+寮費182万5,000円+施設費50万円。公表されている2025年度の実績では、公式区分の所得額500万円以下の家庭(21家庭)の学費支払い平均額は60万7,500円でした(「所得額」は額面の年収とは一致しません)。

ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパン(長野県軽井沢町)は、日本では数少ない全寮制の国際バカロレア(IB)校で、しかも学校教育法第1条に定める高等学校、いわゆる一条校です。日本語の記事の多くは「奨学金が手厚い」「難関」という評価に集まりますが、公式サイトを実際に読むと、そこには入口の設計がはっきり書かれています。直接出願できるのは高校1年次入学のみ。奨学金を申請できるのも、その1回だけ。本記事では、公式ページの記述から、出願できる学年と生年月日、2027年度の選考日程、学費と奨学金の実額、そして見落とされがちな「追加募集」の条件までを順に確認します。

本記事の出典と、扱わないことについて: 本文の数値と要件は、ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンの公式サイト(出願トップ/授業料・奨学金/出願資格/出願方法/授業/進路について の各ページ)と、公式PDF「School Fees and Expenses 2025/2026」を、当サイトが2026年9月1日に取得して整理したものです。次のものは本記事では扱いません。倍率(出願者数が公表されていないためです。募集人数は公表されているので本文で扱います)②UWC国内委員会経由の選考の内容と倍率(本校ではなく各国のUWC国内委員会が実施する選考であり、当サイトは原典を確認していません)③3年間の総額日本のボーディングスクールの学費で別に扱っています)。なお、所得帯別の表で公式が用いている区分は「所得額」です。公式に定義の記載はありませんが、日本の税制上の「所得」と「収入」は別のものなので、額面の年収と同じものとして自己判定しないほうが安全だと当サイトは考えます。学費・日程・制度は年度ごとに変わります。出願前には必ず学校の最新ページとアドミッションオフィスでご確認ください。

結論:入口は「高1入学」の一度だけ

POINT

学年ごとに入口の扱いが違います。直接出願できるのは高校1年次のみで、高2は外部の委員会経由、高3と年度途中は受け付けていません。ここを誤解すると、検討のタイミングそのものを逃します。

公式の出願方法ページは、冒頭でこう断っています。「本校では、高校2年次(11年生)への出願は受け付けておりませんので、予めご了承ください。」。出願資格ページにも同じ趣旨で「本校では、高校2年次への出願を直接的には受け付けておりません。」とあり、高校1年生でUWCへの入学を希望する場合の選択肢として、UWC国内委員会を通じた出願と、グローバル・セレクション・プログラム(GSP)を通じた出願の2つが案内されています。さらに「1年間にいずれかひとつの方法でのみ、出願することが可能です。」とされ、同じ年に両方へ出願することはできません。

高校3年次については、理由まで書かれています。「国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(IBDP)は、高校2-3年次の2年間プログラムのため、高校3年次(Grade 12)への出願や編入は受け付けておりません。」。IBDPが2年でひとつのプログラムだからで、これは制度上動かしようがありません。年度途中についても、よくある質問に「本校では、年度途中の編入は受け付けておりません。」とあります。

UWC ISAK Japan の入口(公式サイトの記載を当サイトが整理。2026年9月1日確認)

入りたい学年直接出願代わりの経路奨学金
高校1年次(10年生)受け付ける本校の奨学金に申請できる(申請できるのはここだけ)
高校2年次(11年生)受け付けないUWC国内委員会 または グローバル・セレクション・プログラム(GSP)。国内委員会経由の受入は約40名で、高1の直接出願枠と同数国内委員会経由は同委員会へ問い合わせ。GSP経由は対象外
高校3年次(12年生)受け付けないなし(IBDPが2年間のプログラムのため)
年度の途中受け付けないなし

実務上の意味を書きます。お子さんが中学3年生になった時点で、本校へ直接出願する機会は、事実上その年度の一度だけです。中3の9月に受付が始まり、12月に締め切られます。ただし「ここを逃したら終わり」ではありません。公式のFAQは募集人数について「高校1年次(10年生)入学の人数と、UWC国内委員会からの高校2年次(11年生)入学の人数は、それぞれ約40名です。」としており、高2から入る枠は高1の直接出願枠と同じ規模です。UWCへの道自体は、高1でもう一度あるということになります。

そのうえで、経路によって決定的に違うのがお金です。高2から入る場合、本校の奨学金は使えません。国内委員会経由なら各国のUWC国内委員会に別途問い合わせることになり、GSP経由は公式が明確に「奨学金の対象外」としています。したがって正確には、「本校の奨学金の入口が一度だけ」というのがこの学校の構造です。学費の支援を前提に検討するご家庭にとって、中3の9月から12月は動かせない期間になります。

なお、寮についても選択の余地はありません。「寮生活は、本校のプログラムで中心的な役割を担っています。」としたうえで、「本校の生徒は全員寮生として入学していただくことが条件となっています。」と明記されています。軽井沢に住んでいるご家庭であっても通学生にはなれません。全寮制の学校を検討する際の一般的な観点は全寮制高校(日本)の選び方にまとめています。

出願資格は「学年」と「生年月日」の両方を満たす必要がある

POINT

公式は学年だけでなく生年月日の範囲も条件にしています。どちらか一方でも外れると出願できません。飛び級・浪人的な出願を想定していない設計です。

2027年度入学の高校1年次に出願する場合、公式が示す条件は次の2つで、両方を満たす必要があります。

  1. 1出願時に日本の中学3年生(またはUS Grade 9 / UK Year 10相当)で、この学年を2027年8月までに修了すること
  2. 2生年月日が2011年1月1日〜2012年12月31日であること

そして公式は、外れる場合を明示しています。「中学2年生(US Grade 8 相当)またはそれ以下の学年の方、2013年以降に生まれた方は、高校1年次入学の出願対象外となります。」。該当しない場合はショートプログラム(サマースクール・ウィンタースクール)の応募条件を満たす可能性があるとして、そちらが案内されています。

生年月日の幅が2年間(2011年1月〜2012年12月)であることに注目してください。日本の中学3年生は通常2011年4月2日〜2012年4月1日生まれですから、公式の範囲はそれより広く取られています。海外の学年制度から出願する生徒を想定しているためと考えられますが、当サイトが確認した公式ページに理由の記載はありませんので、断定はしません。日本の中3であれば通常この範囲に収まります。

英語のスコア提出は不要。ただし推奨レベルは公表されている

保護者がいちばん気にする「今の英語力で射程に入るのか」についても、公式は答えを出しています。出願ページのFAQには「出願時に英語力テストの結果を提出いただく必要はありませんが、英語での授業を受けられるだけの英語力があることが望ましいです。」とあり、続けて推奨レベルが示されています。スコアの提出そのものは不要という点は、準備計画を大きく変える情報です。

推奨する英語レベル(公式 出願ページのFAQ。2026年9月1日に当サイト確認)

試験推奨レベル
英検2級以上
TOEFL65点以上
TOEIC600点以上
IELTS6 以上

前提についても書かれています。「出願に際して英語が母国語である必要はありませんが、少なくとも学校で3年以上英語を学習し、中級以上の英語力(話す、読む、書く力)を身につけていることが重要となります。」。そのうえで「これまで英語での授業を基本とする学校に通ったことがない場合でも、10年生は基礎固めの期間として英語力を鍛え、IBディプロマ・プログラムに備えることができます。」とされています。インター出身でなくても対象だと学校が明言しているということです。日本の中学から進む場合の英語力の考え方は高校留学に必要な英語力でも整理しています。

学費は年722万5,000円。ただし7割の生徒が奨学金を受けている

POINT

定価と実際の支払額が大きく違う学校です。公式は所得帯ごとの実際の支払い平均額と対象家庭数まで公表しています。この数字を見ずに「年722万円だから無理」と判断するのは早すぎます。

2026-27年度の学費および諸経費(公式「授業料・奨学金」ページ。2026年9月1日に当サイト確認。単位:円)

費目年額
授業料4,900,000
寮費1,825,000
施設費500,000
合計7,225,000

公式は奨学金について「本校では、学費の全額負担が困難な生徒に対し、毎年およそ6億円に及ぶ奨学金を支給しています。全体の70%の生徒が全額または部分的援助を受けており、日本人も対象になります。」と説明しています。なお、この「全体」が全校生徒を指すのか、本校の奨学金の対象である高校1年次入学者を指すのかは、当サイトが確認した公式ページには定義がありません。高校2年次入学者は本校の奨学金の対象外とされているので、読むときはこの点にご注意ください。さらに、実際にいくら払っているのかを所得帯別に公表しています。これは日本の私立校ではあまり見ない開示です。

所得帯別の学費支払い平均額(公式ページ掲載の表。2025年度・現10年生に支給されたニード型奨学金の実績。入学金を除く)

公式の区分「所得額」学費支払い平均額対象のご家庭数
500万円以下607,500円21
500万円〜1,000万円1,750,000円13
1,000万円〜1,500万円2,318,182円18
1,500万〜2,000万円3,388,889円7
2,000万〜3,000万円4,500,000円5

この表は2025年度の実績です。同じ年度の定価(2025-26年度)は、公式PDFによれば授業料450万円+寮費177万円+施設費42万円=669万円なので、所得額500万円以下の家庭の平均支払額60万7,500円は、その1割弱にあたります。この表の読み方には、公式自身が2つの注意書きを添えています。ひとつは対象範囲で、「下記の学費支払い平均額は、合格され、ご入学を決められた際にお支払いいただく入学金を除きます。」。もうひとつは確からしさで、「記載されている情報は、同等の所得収入のご家族の奨学金の額を保証するものではなく、実際の奨学金のオファー額と異なる場合がございます。」。審査では収入だけでなく「その他収入、不動産、貯蓄、投資、出費、債務など」を考慮するとされているためです。所得が同じでも金額は変わりうる、というのが公式の立場です。

上の表に載っていない費目もあります。同校が公開している学費のPDF(2025-26年度版)によれば、出願料20,000円入学金300,000円(いずれも一度きり・返金不可)、セキュリティデポジット40,000円(返還あり)、そして11・12年生のみ IB Years Fee 年230,000円(学資援助を受けている生徒は援助率に応じて按分)がかかります。金額は2025-26年度のもので、本文の学費(2026-27年度)とは年度が違う点にご注意ください。一方で、同PDFは学費に含まれるものとして「tuition, dormitory housing during the school year, daily meal service, textbooks, compulsory medical health checks, insurance, Project Weeks, and expenses for most school activities and trips(授業料、学年中の寮の居住、毎日の食事、教科書、必須の健康診断、保険、プロジェクトウィーク、および学校の活動や旅行のほとんどの費用)」を挙げており、食費と教科書代は学費に含まれますこの記述も2025-26年度PDFのもので、2026-27年度の内訳は同PDFの更新版でご確認ください)。 そのうえで、奨学金に含まれないものも明記されています。「原則として、来日または帰国のための旅費やお小遣い、その他雑費は奨学金には含まれません。」。同PDFも「Unless there are extenuating circumstances, students are expected to return home during the summer break at their own expense.(特段の事情がない限り、生徒は夏季休暇中に自費で帰省することが想定されています)」とし、お小遣いの目安を月5,000円程度としています。なお同PDFによれば、指定された到着日に到着する新入生については、成田空港からキャンパスまでの送迎は学校が無償で提供し、それ以降の空港との往復は生徒の負担とされています。休暇中の帰省費とノートPCも自己負担で見積もる必要があります。ただし同PDFは同じ節の末尾で「Students who are attending UWC ISAK Japan on a full scholarship may be eligible for financial assistance to support them with these additional expenses.(当サイト訳:全額奨学金で在籍する生徒は、これらの追加費用についても学資援助の対象となる場合があります)」とも書いています。全額奨学金の場合は、自己負担の範囲が変わりえます。金額は入学時に示されるとされています。表の金額に、これらの一時金と生活まわりの実費を足したものが、ご家庭の負担です。3年間の総額や就学支援金の扱いは日本のボーディングスクールの学費で他校と同じ物差しに揃えています。

日本人の受給実績についても記述があります。「2022年度は、本校に在籍する日本人生徒のほぼ半数が、部分的またはほぼ全額の奨学金を受給しました。」。これは2022年度の数字で、最新年度の割合ではありません。年度の明示があること自体が誠実な書き方ですが、読む側も「いつの数字か」を落とさないようにしてください。

見落とすと取り返せない:奨学金は10年生でしか申請できない

POINT

この学校でいちばん実害が大きい論点です。10年生の出願時に奨学金を申請しなかった場合、11年生・12年生からの新規申請は原則として受け付けられません。「様子を見てから」が使えません。

申請できるのは10年生の出願時だけ

公式の奨学金FAQには、次の質問と回答があります。「高校1年次(10年生)に奨学金の申し込みをしなかった場合、高校2年次や3年次(11、12年生)から申し込みすることはできますか?」——回答は「できません。」で始まり、こう続きます。「奨学金をご希望の場合は、高校1年次(10年生)に申し込む必要があります。近年、高校2年次(11年生)からのお申し込みが増えていますが、申込者の家計の事情が著しく変わっている場合を除き、高校1年次に奨学金の申し込みを行っていない生徒の高校2次〔ママ〕以降の新規申し込みは受け付けていません。」(〔ママ〕は原文どおりの表記です)

つまり、入学時に「うちは払えるから申請しない」と判断すると、その判断が3年間続きます。例外は家計の事情が著しく変わった場合だけです。一方で、いったん受給が始まれば「ユナイテッド・ワールド・カレッジISAKジャパンの生徒として、また本校コミュニティーの一員としての責務を全うしている限り、在籍中に継続して奨学金を受けられます。」とされ、毎年の再申請は必要なものの「特に受給生徒の経済的状況に変動がない限り、在籍中の3年間は毎年同額の奨学金を受けられます。」と説明されています。

申請しても合否には影響しない、と学校が書いている

申請そのものが合否に影響するのかも、公式が明言しています。「入学審査は経済的状況とは独立して実施され、奨学金の受給の可否は合格発表と同時に通知いたします。」。経済状況に関する情報は機密文書として扱われ、審査に直接関わる担当者のみが閲覧するとされています。ただし、これは入学審査そのものについての記述です。同じ公式サイトの出願方法ページには、補欠合格候補者について「奨学金を希望されている補欠合格候補者は、本校による追加資金の確保が可能な場合に限り、別途考慮いたします。」という記述もあります。つまり補欠の段階では、奨学金を希望しているかどうかが結果に関わりうるということです。この点を踏まえたうえでも、入学審査本体が経済状況と独立だと学校が明記している以上、学費の支援が必要なご家庭は迷うくらいなら申請しておくほうが合理的だと当サイトは考えます。申請はオンライン出願フォーム内の「Financial Assistance Request Form」から行い、源泉徴収票や所得証明書を添えます。締切は出願書類と同じです。

成績やスポーツで学費が下がる制度はない

もうひとつ、性質の限定も押さえてください。「本校では、学業・芸術・スポーツの能力にもとづいて給付する奨学金はございません。」。成績優秀者向けの給付枠はなく、すべてニード型(家庭の経済状況に応じて不足分を給付する型)です。「成績が良ければ学費が安くなる」タイプの学校ではありません。海外大学まで見据えた奨学金の全体像は海外大学の奨学金で整理しています。

避けたい

「入ってみて厳しければ、あとで奨学金を申請すればいい」と考えて、10年生の出願時に申請しない

こうすればOK

申請できるのは10年生の出願時のみ(家計が著しく変わった場合を除く)。公式が「入学審査は経済的状況とは独立」と明記しているので、迷うなら申請しておく

避けたい

所得帯別の平均額の表を見て、自分の世帯の支払額を確定させる

こうすればOK

公式自身が「同等の所得収入のご家族の奨学金の額を保証するものではない」と注記している。資産・支出・負債・家族構成も審査対象なので、目安として使い、旅費や帰省費は別に積む

避けたい

高校1年生になってから「そろそろ出願しよう」と調べ始める

こうすればOK

通常の直接出願は中3の年度(9月受付開始・12月締切)の一度だけ。間に合わなかった場合の例外として4〜6月の追加募集があるが、公式が「前提にするな」と明記しており奨学金も使えない。高1からはUWC国内委員会かGSP経由になり、GSPは奨学金の対象外

2027年度の選考日程と、出願で実際に作るもの

POINT

9月1日に受付が始まり、12月1日に締め切られます。書類は成績表だけではありません。記述式の回答が複数と、2分以内の動画が2本、そして評価者2名の推薦が必要です。準備には数か月かかります。

2027年度入学(高校1年次)の出願タイムライン(公式「出願方法」ページ)

日付内容
9月1日願書受付開始
12月1日出願締め切り
12月2日〜1月13日選考期間
1月15日1次選考結果通知(通過した生徒のみオンライン面接およびグループ評価へ進む)
1月23日〜2月4日面接およびグループ評価期間
2月12日早期合否発表(日本の年度カレンダーに従う学校に通う生徒は早期受領を選択できる。選考結果への影響はない
2月18日早期合格発表者の入学決定期限
2月24日一般生徒の合否発表
3月2日一般生徒の入学決定期限

日本の受験生にとって重要なのが2月12日の早期発表です。公式は「日本の年度カレンダーに従う日本の学校に通う生徒は、早期に結果を受け取る選択をすることができます。これによる選考結果への影響はありません。」と説明しています。日本の高校入試の出願・受験と時期が重なるため、先に結果を知って進路を決められるようにする趣旨と考えられます(理由は当サイトの推測で、公式ページに記載はありません)。早期を選んでも選考結果に影響しないと明記されている以上、日本の中学に通うお子さんは選択を検討する価値があります。

出願で実際に作るものは、成績証明書だけではありません。公式が挙げているのは次のとおりです。

  1. 1登録フォーム(Registration Form):約15分。提出後、アドミッションオフィスが出願資格を確認し1週間以内に連絡。
  2. 2出願フォーム(Full Application):出願者本人が記入する部分と保護者が記入する部分があります。公式の記載は「250語以内の短い記述式回答が複数問、500語以内の記述式回答が1問、さらに2分以内の動画を2本提出していただきます。」。
  3. 3書類:プロフィール画像またはパスポート用の写真、生年月日を確認できる公的書類、今年度・昨年度・一昨年度の成績証明書。任意で学資援助の申請書類、表彰・受賞歴。
  4. 4評価者(推薦者)2名:学業面と学業以外の活動から1名ずつ。公式は「学業面の評価者は学校の先生、非学業面の評価者は、あなたと血縁関係がなく、あなたをよく知っている大人(習い事の先生、スポーツチームのコーチ、ボランティア団体のリーダーなど)である必要があります。」としています。評価書フォームは「英語または日本語で記入することができ」、出願締め切りまでに提出してもらう必要があります。
  5. 5出願料:20,000円(返金不可)。出願フォームの提出前に支払います。

ここで見落とされやすいのが非学業の評価者です。血縁者は不可で、しかも「あなたをよく知っている大人」であることが条件です。習い事やクラブ活動、ボランティアの継続がないご家庭では、依頼できる相手を探すところから始まります。公式も「詳細については、出願フォームに記載していますが、評価を誰に依頼するのか今から考えておきましょう。」と促しています。9月の受付開始時点で心当たりがなければ、そこが最初の作業になります。

在籍校の負担が軽い点も特徴です。「出願時には、在籍されている学校より正式な学業成績証明書を本校へご提出いただく必要はありません。」とされ、レポートカードや成績表のコピーを出願者自身が提出する形です。正式な証明書は合格後に学校から直接送ってもらいます。学業評価書についても「在籍されている学校の先生に学業評価書フォームをご記入頂くのが理想ですが、必須ではありません。」とされ、以前の在籍校の先生などでも構わないとされています。中学校に負担をかけずに出願できる設計です。選考プロセスは原則として英語で行われますが、保護者欄は日本語で回答して構わないとされています。

「追加募集」はあるが、前提にしてはいけない

POINT

空きが出た場合に4〜6月のローリング募集が行われることがあります。ただし条件が3つあり、そのうちのひとつは「奨学金が使えないこと」です。公式自身が「前提にするな」と書いています。

当サイトが2026年9月1日に確認した上位ページの範囲では、いずれも書いていない論点です。公式の出願方法ページには「10年生の追加募集について」という節があり、次のように説明されています。通常の出願期間(12月上旬締切・2月末結果通知)で定員を満たすことを目指しているが、生徒の在籍状況の変化で空きが出た場合には追加募集を行うことがある。時期は通常4月から6月で、ローリングアドミッション方式(追加募集開始より随時、かつ定員に達するまで受付)を採用する——。

そのうえで公式は釘を刺しています。「毎年実施されるとは限りませんので、追加募集からの出願を前提に出願の準備をすることは避けてください。」。学校側が明示的にそう書いているものを、当サイトが「保険になる」と紹介するわけにはいきません。あくまで通常の出願に間に合わなかった場合の例外的な窓口です。

出願条件は、通常の出願資格に加えて次の3つをすべて満たす必要があるとされています。

  1. 1「通常の出願期間中に出願していないこと」
  2. 2学費を全額自己負担できること」(追加募集では奨学金制度を利用できません)
  3. 36月1日以降は、日本国籍を有する方、または日本の在留資格を持つ方のみ出願可能です

2つ目の条件の重みが分かると思います。追加募集で入る場合、年722万5,000円を全額負担することになります。通常の出願なら7割の生徒が奨学金を受けている学校で、この経路だけは定価です。3つ目の条件は、6月以降はビザの手続きが間に合わないという実務的な理由と考えられますが、当サイトが確認した公式ページに理由の記載はありません。なお、追加募集の出願者は「奨学金を希望されていない通常募集の補欠合格候補者とあわせて審査」され、結果は出願から1か月以内が目安とされています。関心がある場合は、出願を始める前にアドミッションオフィスへ連絡するよう案内されています。

卒業時に何を持って出るのか——一条校とIBの二重資格

POINT

この学校の最大の構造上の特徴です。一条校でありながらIB校なので、卒業時に日本の高校卒業資格とIB資格の両方が手に入ります。国内のインターナショナルスクールを選んだ場合に生じる「日本の大学に出願する根拠」の問題が、ここでは起きません。

公式の授業ページには、こう書かれています。「文部科学省認定の高等学校(学校教育法第1条校)として、原則として日本の学習指導要領に準拠し、リーダーシップやデザイン思考のスキルを身につけながら、10年生は国際バカロレア・ディプロマ・プログラム(IBDP)の履修に向けた準備を進めていきます。」。そして冒頭には「卒業時には、日本の高等学校の卒業資格と国際バカロレア(IB)資格の両方を持ち、生徒たちが心から情熱を持てる道に自信を持って進めるよう、実践的な授業を提供しています。」とあります。

この違いは実務的に大きいところです。一条校ではないインターナショナルスクールを卒業する場合、日本の大学に出願する根拠を家庭側で確認する作業が残ります(日本のボーディングスクールの選び方で整理しています)。同じ国内の全寮制でも、ハロウ安比のように一条校でない学校を選ぶとこの論点が発生します。UWC ISAK Japanでは、日本の高校を卒業した扱いになるため、この確認は不要です。国内大学を併願先として残しておきたいご家庭にとっては、決定的な差になります。

カリキュラムの流れは、10年生がPre-IB(IBDPの準備)、11〜12年生がIBDPの2年間です。10年生から入学した生徒は「IB ディプロマ・プログラムに自動的に継続となりますので、再出願の必要はありません。」とされ、途中でもう一度選抜されることはありません。IBDPでは6つのグループから6教科(標準レベル3・上級レベル3)を選び、あわせてCAS・EE(4,000語以内の論文)・TOKの3つのコア科目に取り組みます。IBの制度そのものは国際バカロレア認定校とはで解説しています。

IBディプロマの結果(公式「授業」ページ掲載の表。2026年9月1日に当サイト確認。**「受験者のうち」という分母の明示は当サイトが検算して補ったもので、公式の行名は「UWC ISAK students awarded the IB Diploma」です**)

項目2024年2023年2022年
卒業学年の生徒数893971
フルIBディプロマの受験者数853668
フルIBディプロマ受験者の割合95.5%92.3%95.8%
フルIBディプロマ受験者のうち取得した割合96.5%94.4%98.5%
(参考)世界の受験者の取得割合80.1%79.7%86.1%
バイリンガルディプロマの割合35.3%52.8%35.8%
平均点353336
(参考)世界平均303032
最高点434343
35点以上の割合51.8%40.1%64.2%

この表から読み取れることを2つ挙げます。ひとつは世界平均との差で、平均点は3年とも世界平均を3〜5点上回っています。IBは45点満点です。もうひとつは、全員がフルIBディプロマを受けているわけではないことです。2024年は卒業学年89名に対しフルディプロマの受験者が85名で、割合は95.5%。公式は別の箇所(同ページの英語の一般的な記述)で「other students may opt to graduate with a UWC ISAK and MEXT high school diploma(当サイト訳:他の生徒は、本校と文部科学省の高校卒業資格で卒業することを選ぶ場合があります)」と述べています。この記述は表の差分についての説明ではありませんが、フルディプロマを取らない選択をしても日本の高校卒業資格は出る、という一条校ならではの構造は読み取れます。この点に触れている日本語の記事を、当サイトは上位ページの中に見つけられませんでした。

なお、公式は募集人数を高校1年次入学・国内委員会経由の高校2年次入学それぞれ約40名としていますが、卒業学年の人数は2022年71名・2023年39名・2024年89名と年によって幅があり、この2つは単純には対応しません。その差の理由は、当サイトが確認した公式ページには説明がありません。進路指導は10年生から始まり、大学進学アドバイザー(UA)に相談できる体制があります。SAT/ACTは校内で実施されており、進学先として公式が挙げているのはプリンストン大学、ペンシルバニア大学、イェール大学、ブラウン大学、コロンビア大学、デューク大学、カリフォルニア大学バークレー校、コーネル大学、シカゴ大学、ノースウェスタン大学、ウィリアムズ・カレッジ、東京大学、早稲田大学、慶應大学、ユニバーシティ・カレッジ・ロンドン、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス、アムステルダム大学、トロント大学などです。これは合格・進学先の例示であり、人数の内訳は示されていません。ギャップイヤーや起業を選ぶ卒業生がいることも公式に書かれています。

まとめ:中3の9月に、判断が2つ待っている

UWC ISAK Japanの検討で決定的なのは、入口が高校1年次入学の一度きりだという構造です。中学3年生の9月に受付が始まり12月に締め切られます。高2からは外部の委員会経由になり、高3と年度途中は受け付けていません。「来年考える」が効かない設計なので、中2のうちに情報を集めておく必要があります。

そしてその同じ出願で、奨学金を申請するかどうかという2つ目の判断が待っています。10年生で申請しなかった場合、家計が著しく変わらない限り、2年次以降の新規申請は受け付けられません。学費は年722万5,000円ですが、2025年度の実績では、公式区分の所得額500万円以下の家庭21世帯の支払い平均は60万7,500円でした(「所得額」は額面の年収とは一致しません)。学校は「入学審査は経済的状況とは独立して実施され」ると明記しています。迷うくらいなら申請しておくのが、公式の記述から導ける合理的な判断です。

卒業時には日本の高校卒業資格とIB資格の両方が出ます。国内大学を併願先に残したいご家庭にとって、これは一条校でないインターナショナルスクールとの決定的な違いです。国内の他の全寮制と並べて考える場合は日本のボーディングスクールの選び方から、費用の物差しを揃えるなら日本のボーディングスクールの学費から確認してみてください。

国内ボーディングと海外高校留学の費用を並べる

年間の学費・寮費・渡航費まで含めて、家庭の負担額をざっくり比較できます。

Q.高校1年生ですが、今からUWC ISAK Japanに出願できますか?

本校への直接出願はできません。公式は「本校では、高校2年次への出願を直接的には受け付けておりません。」と明記しています。高校1年生でUWCへの入学を希望する場合は、UWC国内委員会を通じた出願か、グローバル・セレクション・プログラム(GSP)を通じた出願のいずれかになります。同じ年に両方へ出願することはできません。なおGSP経由の場合、学資援助(奨学金)の対象外となります。

Q.年間722万5,000円は払えないのですが、検討する意味はありますか?

あります。公式は生徒の70%が全額または部分的な奨学金を受けていると公表し、所得帯別の実際の支払い平均額まで示しています。2025年度の実績では、公式区分の所得額500万円以下の21家庭の学費支払い平均額は60万7,500円でした(「所得額」は額面の年収とは一致しません)。ただし公式は「同等の所得収入のご家族の奨学金の額を保証するものではなく」と注記しており、収入だけでなく資産・支出・負債・家族構成も審査対象です。また公式は「原則として、来日または帰国のための旅費やお小遣い、その他雑費は奨学金には含まれません。」としています。ただし学費PDF(2025-26年度)には、全額奨学金で在籍する生徒はこれらの追加費用についても学資援助の対象となる場合があるとの記載もあります。

Q.入学してから奨学金を申請することはできますか?

原則できません。公式は「奨学金をご希望の場合は、高校1年次に申し込む必要があります」とし、家計の事情が著しく変わっている場合を除き、高校1年次に申し込まなかった生徒の2年次以降の新規申し込みは受け付けていないと明記しています。入学時の判断が3年間続くため、迷う場合は出願時に申請しておくほうが安全です。公式は「入学審査は経済的状況とは独立して実施され」と明記しています。ただし出願方法ページには、補欠合格候補者について「奨学金を希望されている補欠合格候補者は、本校による追加資金の確保が可能な場合に限り、別途考慮いたします。」という記述もあり、補欠の段階では結果に関わりうる点は本文で整理しています。

Q.成績やスポーツの実績があると学費は安くなりますか?

なりません。公式は「本校では、学業・芸術・スポーツの能力にもとづいて給付する奨学金はございません。」としています。奨学金はすべてニード型で、家庭の経済状況に応じて不足分を給付する仕組みです。給付額は収入・資産・支出・負債の状況や家族構成、家庭内での子どもの就学費の支出額などをもとに、奨学金審査委員会が決定するとされています。

Q.出願にはどのような書類が必要ですか?英語で書く必要がありますか?

写真、生年月日を確認できる公的書類、今年度・昨年度・一昨年度の成績証明書に加え、250語以内の短い記述式回答が複数問、500語以内の記述式回答が1問、2分以内の動画2本、そして学業・非学業それぞれ1名ずつの評価者による評価書が必要です。非学業の評価者は血縁関係のない大人である必要があります。出願フォームの記入と最終選考は原則英語ですが、日本人の保護者は保護者欄を日本語で回答して構わないとされています。出願料は20,000円(返金不可)です。

Q.募集人数は何名で、倍率はどのくらいですか?

公式の出願ページのFAQに「高校1年次(10年生)入学の人数と、UWC国内委員会からの高校2年次(11年生)入学の人数は、それぞれ約40名です。」とあります。高1の直接出願枠と、高2の国内委員会枠が同じ規模だということです。一方、出願者数は公表されていないため倍率は分かりません。同じFAQには「在学している高校1年生(10年生)の約30%が日本国籍または日本在住者です。残りの70%の生徒は世界中から」入学しているという記載もあります。